最終更新:2024/10/19 15:03:06
新幹線の回数券は6枚が1セットになったものが主流です。かなりネット予約におされて減りましたが、自由席やグリーン車がお得に利用できるものが東海道新幹線で4種類残っています。
ちなみにJR東日本は残る1種類(定期利用者向け)、JR九州は全廃。新幹線で回数券が利用できるのはJR東海の東海道新幹線だけです。
本記事は2023年3月時点の情報を掲載しています。
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回数券の2つのタイプとは「普通回数券」と「新幹線回数券」です。乗車券のみに該当するのが「普通回数券」、新幹線の乗車券と特急券がセットになったのが「新幹線回数券」です。
在来線では「乗車券」のみがあれば電車に乗れますが、新幹線の乗車には「乗車券」に加え、「特急券」が必要です。更に「グリーン券」を購入すれば座席が飛行機でいうファーストクラスになります。
新幹線で回数券と呼ぶのは後者の「新幹線回数券」を指します。以降は「新幹線回数券」について言及していきます。
「普通回数券」とEX予約を組み合わせた激安の方法もあります。その方法について詳しくはエクスプレス予約と普通回数券で割安をご興味ある方はどうぞ。
東海道新幹線で残るのは自由席用、グリーン車用の2タイプのみです。指定席の回数券は全廃されています。
現在、販売継続されている新幹線関連の回数券
回数券のセット枚数と有効期限には3パターンあります。
価格は区間によって違います。窓口できっぷを買うのと比べて最低5%、最大で15%の割引がある区間が発売されています。
昔はバスや在来線でも回数券はありました。10枚分で11枚もらえるのが主流だったはず。新幹線は少し考え方が違い、割引が効いて1枚いくらという料金設定です。
JRではバラによる販売はしていません、6枚つづりであれば6枚単位でしか買えません。まとめて販売する代わりに安くしてもらえるから当たり前です。
1枚からバラで売っているのは金券ショップになります。ただ、最近では新幹線の回数券は人気なく、金券ショップでも扱っているところが少ないです。
一部の種類を除いて、混雑するゴールデンウィーク、お盆、年末年始は利用できません。使えない期間があれば必ず券面に印字されていますのでお手元にある場合は確認ができます。
2023年に新幹線回数券が使えない日は具体的に下記のとおりです。
全券片が未使用で有効期間内の場合だけ、発売した駅で払い戻しできます。1枚でも使ってしまったら払い戻しできなくなるリスクを負います。だから安いのです。
使ってしまった場合は金券ショップかオークションで売るしかありませんが、需要が少ない区間や有効期間が短いものは買い取ってもらえない可能性もあります。
一部の回数券では、回数券1枚でこども2人用として利用することができます。これは子供料金が半額だからです。
子供1人分だけ利用する場合でも差額の払い戻しや精算はしれもらえません。よほど余っていない限りは子供料金を普通に払った方が損ありません。
新幹線のこどもとして扱われるのは小学校に在学している6年間です。4/1から卒業の3/31までです。幼稚園の間は無料、中学生からは大人と同じ料金です。詳しくは新幹線の子供料金をご参照ください。
回数券は年々大幅に減っていますが、ここでは現在も買える新幹線の回数券だけを整理してあげてあります。
現在、33区間発売されています。
割引率は区間によって5%~16%、平均8%前後です。「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」と全列車に乗れます。回数券1枚で、こども2人まで乗車できます。6枚セットで3か月有効。
発売終了:2024年12月22日
利用終了:2025年3月31日
沼津、清水、焼津、藤枝、袋井から東京までの「ひかり」「こだま」自由席の回数券です。
各駅からJR東海道本線で新幹線駅(静岡か三島)までのきっぷ、新幹線の静岡駅か三島駅から東京駅まで新幹線が利用できるセット切符です。割引は平均で8%前後です。
発売箇所はご注意。東京駅での発売はなく、静岡県内の出発駅や周辺駅のみで発売されています。
発売終了:2024年12月22日
利用終了:2025年3月31日
東京都区内から熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城の8駅間に限定した4枚つづりで3か月有効のタイプです。全駅停車する「こだま」のグリーン車に限って利用できます。
割引率は高くて25%あります。普通に買う指定席に+500円ぐらいでグリーン車に乗れるのがメリットです。
発売終了:2024年12月22日
利用終了:2025年3月31日
フレックスとは、新幹線向けの定期券の種類の一つで、300km以内を自由席で使えるものです。使える人は限られます。
通勤用がFREX(フレックス)、通学用がFREXパル(フレックスパル)。
このFREX、FREXパルと組み合わせて座席をグリーン車にグレードアップできる1か月有効の4枚つづり回数券です。割引率はかなり高く、グリーン料金が70%ぐらいになりますが、グリーン車の席が空いている場合に限られます。
発売終了:予定なし
利用終了:予定なし
22年6月現在、発売されている回数券は1種類のみです。
フレックスとは、新幹線向けの定期券の種類の一つで、自由席で使えるものです。使える人は限られます。
通勤用がFREX(フレックス)・SuicaFREX、通学用がFREXパル(フレックスパル)・suicaFREXパル。
このFREX、FREXパルと組み合わせて座席をグリーン車にグレードアップできる1か月有効の4枚つづり回数券です。割引率はかなり高く、グリーン料金が70%ぐらいになりますが、グリーン車の席が空いている場合に限られます。
発売終了:予定なし
利用終了:予定なし
22年6月現在、新幹線に関係する回数券はすべて廃止されました。
コロナ渦あたりから全国の新幹線で回数券は徐々に廃止されています。廃止された回数券です。
のぞみ・ひかりが停車する主要駅をカバーします。割引率は6%前後で、「のぞみ」「みずほ」「ひかり」「さくら」「こだま」と全列車に乗れます。大人専用で、乗車前に座席の指定をしてもらってから乗車します。6枚セットで3か月有効。
のぞみ停車駅を中心に全列車のグリーン車が利用できる一番高価な回数券です。グリーン車は全て指定席なので乗車前に座席指定をします。割引率は低く2%弱です。
区間も限られ、東京を起点に静岡、名古屋、京都、新大阪、新神戸との区間に利用できます。6枚セットで3か月有効。
岐阜もしくは岐阜羽島と東京都区内を移動するお得な回数券です。
岐阜駅から名古屋までは快速か普通列車に乗車でき、名古屋-東京間は「のぞみ」「ひかり」「こだま」の全列車指定席に乗れます。
岐阜羽島駅から「ひかり」「こだま」で東京までの移動も可能で、5%~6%ぐらいの割引です。
和歌山と東京間が割安で乗り継いで移動できるタイプです。
和歌山から新大阪へJR阪和線の特急「くろしお」で自由席に乗車、新大阪から東京は全列車指定席が利用できます。
普通席の割引率は15%ぐらいで新幹線グリーン席用だと10%割引です。発売はJR西日本の和歌山地区でのみ購入できます。6枚セットで3か月有効。
東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線では、21年6月で新幹線を利用する回数券がすべて廃止されています。
※一部、FREX、FREXパルの定期と組み合わせるタイプだけは残っています。
東京、仙台、大宮から主要駅間の指定席用の回数券で、6枚つづり3か月有効です。
例として東京~仙台間の「はやぶさ」で5%程の割引率で、他北陸新幹線で8%程度の割引になります。
新幹線と一部在来線を組み合わせた2枚つづり1か月有効のタイプです。
「はやぶさ」「はやて」「こまち」は立ち席による乗車で、こども用も発売されています。
男鹿・八郎潟~秋田~羽後本荘・湯沢の区間へ、東京もしくは仙台から結ぶ2種類があります。東京~秋田の例だと30%ぐらいの割引になります。4枚つづり3か月有効でこども用はありません。
グランクラス、グリーン車は特急料金+グリーン料金またはグランクラス料金を払えば乗れます。
比較的短距離な5区間が自由席利用で6枚つづり3か月有効のタイプです。
九州新幹線および特急列車の自由席を組み合わせた回数券です。
2枚つづりで1か月有効なもので、こども用も半額で発売されています。
区間により5%~10%の割引ですが、2枚つづりなので往復する場合など使わない手はありません。
九州新幹線と高速バスがセットになった2枚つづりの回数券です。
福岡市内~都城北、福岡市内~宮交シティ・宮崎の2種類です。博多から新八代間は九州新幹線の自由席で、新八代から宮崎は高速バス「B&Sみやざき」を利用します。
高速バスは全席指定なので事前に座席指定を受ける必要があります。JR九州各駅で買え、こども用に半額でも発売されています。
新幹線回数券は種類が多くややこしいのですが、自分が頻繁に利用する区間に限定して探すことから始まります。
主要区間だと5%程度と苦労やリスクの割には割引が低いですが、自由席やこだまを利用するような利用方法だとかなりの節約になります。
ここまでまとめましたが、私自身は新幹線回数券が嫌いです。
どうしても使い切らなければいけないという強迫観念から気になって仕方がありません。
心配性で気の小さい私はほっておいて、ぜひとも回数券をフル活用してコツコツと節約してください!
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