最終更新:2024/05/11 13:01:43
新幹線に間違えて乗ってしまうケースは余り考えたくありませんが、実際にあります。
私は、名古屋から大阪へ行くはずが間違えて東京方面のホームで待っていたというヒヤリ体験を3度ほどやっています。
方向を間違えた場合、乗り過ごした場合は残念ながらその分の料金を支払う必要があります。
わずかながら、駅員さん、車掌さんの好意によって無料で戻ることも可能性はあります。
また、列車だけ間違えて乗車したのなら、料金は不要な可能性もありますので、一度ご確認下さい。
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在来線(急行列車以外)であれば、間違えて乗った場合には基本的に元の駅まで無料で戻れることがJRの規約で公表されています。
ただ、この「誤乗(誤って乗車すること)」に関する規約は捉え方によって複数の見解があります。
第 291 条 旅客が乗車券面に表示された区間外に誤って乗車した場合において、係員がその事実を認定したときは、その乗車券の有効期間内であるときに限って、最近の列車(急行列車を除く。)によって、その誤乗区間について、無賃送還の取扱いをする。
JR東海 旅客営業規則 第291条
明確なのは「特急券」に関する記述はないため、特急料金は支払う必要があります。
私も理解ができないのが、「急行列車を除く」という但し書きの部分です。
新幹線が「急行列車」に該当するという明確な記述があればよいのですが、見当たりません。
私の中では新幹線=超特急列車ですので対象となるのではないかと考えます。
次におかしいなと思うのが以下の部分です。
第 292 条 前条の規定による無賃送還の取扱いは、次の各号に定めるところによる。
(1) 無賃送還は、特別車両以外の車両によって取り扱う。ただし、旅客が特別車両券を
所持している場合は、特別車両によって取り扱うことがある。
JR東海 旅客営業規則 第291条
この「特別車両券」とはグリーン券のことを指します。
先の291条では、急行列車は除くという例外をあげておきながら、292条ではグリーン券がある場合は可能性があるということです。
普通列車でグリーン車はあるのか疑問です。
一般客でも複数の解釈ができる限り、その時々でJRさんに判断いただくしかありません。
相談してみてダメだと言われればそれまでです。
例えば、東京から名古屋へ14:00発の指定席の切符を買い、誤って13:00の新幹線に乗ってしまった場合です。
この場合は、自由席に座れば問題ありません。
先の規約とは関係がなく、指定席の切符で自由席に座ることは救済策として認められていますので気にせずに乗車してください。ワザとはダメですよ。
現在でも自由席では検札といって、切符をチェックするために車掌さんが来ますが、その時に事情を言えば大丈夫です。
車掌さんは元々予約していた指定席を別の人に販売するために開放します。
そのための確認なのでご心配無用です。
ただし、あくまで指定席に乗り遅れた場合の救済策ですので、好意として利用しましょう。
例えば、名古屋から大阪へ行きたいのに、反対の東京方面へ乗ってしまった場合です。
一番まずいパターンで、基本的に料金が必要な可能性が高いです。
気づいたらなるべく早いタイミングで車掌さんや駅員さんに相談してください。
JRではこういった判断は現場判断に委ねられている部分があり、応対した人にかなり依存します。
状況や距離にもよりますが、丁寧に申し出て何とか無料で済むように応対しましょう。
規約の文面からすると料金が必要となるの可能性が高いですが、最近のJRさんは意外融通を利かせてくれることが多いと感じます。
間違えて乗ってしまった場合はなるべく早く正直に相談してみてください。話し方、態度にご注意!相手もあなたと同じ人間です。
良い結果が出ますように。
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