最終更新:2024/06/06 11:38:16
JR各社が提供するネット予約サービスは大きく4種類あります。
えきねっと、エクスプレス予約、スマートEX、e5489、JR九州インターネット予約サービスの5つによって全国の新幹線がネット予約可能となっています。
これらネット予約のサービスの一つとして大型連休時に大活躍するのが「事前予約サービス」。いずれもWEB限定です。
切符が通常発売開始となる1か月前よりも更に1週間前や、1年前から申込みできるサービスです。それぞれ注意点もありますので、詳しくご紹介します。
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事前予約とは、乗車1か月前の10時からしか買えない切符を1週間前から抽選予約ができるサービスです。
JR東海のエクスプレス予約、スマートEXの2サービスでは、乗車日の1年前から予約できるようになっています。
いずれのサービスでも申し込むと、発売日である1か月前の朝10時に自動抽選で予約が確定。その結果がメールで送られてきます。発売日に慌てて予約していたプレッシャーから解放されます。
注意が必要なのは、抽選への申し込みなので、必ずしも予約できないということです。
全国のJRでは、新幹線チケットの発売は乗車日の1か月前の10時と決めています。例外なく、今も変わらず長年このルールで運用してきています。
2000年代からは、JR各社によるネット予約の誕生によってJR各社が競うように様々なサービスを打ち出してきました。
きっぷの割引や、シートマップによる座席予約など差別化を図ろうと各社必死。その中で誕生したのが、この「事前予約サービス」(一部では事前申込サービスとも言う)です。
ネット予約が増えてくると、サイトが繋がらなくなる問題が出てきます。特に大型連休の発売と同時に大量のサクセスが集中するのでつながりにくくなります。
こういった問題の解消にも役立っています。事前予約の分、発売と同時にアクセスする人が減るからです。
誤解が多いのが、「事前申込したので予約できた!」と思ってしまう点です。
事前予約はあくまで「仮」の状態です。100人の申し込みがあったとしても、発売開始と同時に30席しか座席がなければ70人は予約できません。
これが通常の予約と異なる点です。発売後に通常の予約ができればきっぷを確保できるので、確実に当日席があります。
1か月前というのは列車出発のひと月前の同じ日です。同じ日が無いうるう年や、31日は更にその前日がルールです。
予約できたかどうかは、発売日(=抽選日)にメールによって通知されます。
JR各社で事前予約サービスを提供していますが、それぞれわずかに申し込み可能な時間が異なります。
いずれも各社のネット予約サービスに加入すれば無料で事前申し込みが利用できます。
サービス名 | JR | 事前予約の期間 |
---|---|---|
えきねっと | JR東日本 | 発売の1週間前14:00~発売日9:54 |
エクスプレス予約 | JR東海 | 発売の1年前5:30~発売日7:30 |
スマートEX | JR東海 | 発売の1年前5:30~発売日7:30 |
e5489 | JR西日本 | 発売の1週間前5:30~発売日9:59 |
JR九州インターネット予約サービス | JR九州 | 発売の1週間前10:00~ |
各社、事前予約の開始と終了のタイミングが異なります。
1週間前は発売日の前週、同じ曜日。
1年前は発売日の同じ日の1年先です。
各社のサービスについて順番に説明します。
きっぷ発売(乗車1か月前の10時)の1週間前(同じ曜日)の14時から発売開始日の9時54分まで申込みが可能です。
人数、区間、乗車日を指定して、最大で第3希望まで指定します。
結果は発売日にメールによる通知がされます。
自分で「事前受付の照会・取消」メニューから確認も可能。
予約時に座席は、「どの席でもよい」「窓側に限定」「通路側に限定」「列A・B・C・・・を指定」まで指定が可能です。
従来の予約のようにシートマップによる選択は残念ながらできません。
エクスプレス予約を展開するJR東海が、事前予約サービスを提供しだしたのは一番遅く、2017年9月2日からです。その後、2023年10月からは名称も変わって今は「1年前予約」といいます。
名前のとおり、エクスプレス予約は発売1年前の朝5時半から、発売当日の7時30分まで申し込めます。若干締切が他JRよりも早い。
人数、区間、乗車日、列車を指定し、第2希望まで選択します。
結果は会員登録してあるメール宛てに通知されます。
エクスプレス予約もシートマップによる選択はできません。選択できるのは「窓側」「通路側」「中央」のみです。この横並び位置の希望は最近指定できるようになりました。
スマートEXはエクスプレス予約と申し込み方法やルールは同じです。発売1年前の朝5時半から、発売当日の7時30分までです。
山陽新幹線では「事前申し込みサービス」が正式なサービス名です。
発売1週間前の朝5時半から、発売当日の9時59分までと、一番ギリギリまで申し込みが可能です。
人数、区間、乗車日を指定して申し込みます。
e5489も他同様にシートマップで座席を指定することはできません。
JR九州は、発売一週間前の10時からです。何時までかは確認できていないです。
人数、区間、乗車日を指定する点は他と変わりありません。
シートマップどころか、JR九州では座席の大まかな位置「窓側」「通路側」などの指定もできません。
座席は全てがJRに委ねられます。
「えきねっと」では、完全に抽選のようです。
この辺りはJRは公開していないため、推測になってしまいますが、根拠は以下のとおりです。
以前、妻と私とで「えきねっと」の事前申し込みを行いました。
実験的にわざと事前申し込みを別の日に予約したところ、後から申し込んだ私だけが座席がとれました。
遅い方が予約できたため、順番は関係なく、抽選だとわかります。
2019年頃の連休だったため、現在も同様か、年中同じ条件かどうかは不明です。
その時はすごくフェアなやり方だなと感心しました。
ただ、抽選だとしても早く予約しておく点でデメリットはないため、可能でなら事前予約が始まったらすぐに申し込むのが間違いありません。
年末年始など予約が集中する時期は発売日に7割ぐらいの座席が埋まります。
ついつい忘れがちなので事前予約サービスを申し込むと多少安心です。
他の方に迷惑になってしまうので、心配でも事前予約と通常の予約を併用するのはやめましょう。
万が一、両方予約できてしまったら一方をキャンセルするなんて・・・(ボソッ)ダメですよ!(笑)
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