新幹線の多目的室を利用するには
日本国内のすべての新幹線には多目的室と呼ばれる個室が必ず1つ設置されています。
体の不自由な方による利用が優先されますが、空いている場合には授乳や着替え、気分が悪く横になりたい場合などでも利用することができます。
予約自体は体の不自由な方に限られるので、それ以外の人は列車の中で車掌さんに申し出る形となります。
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多目的室とは
新幹線の多目的室は体が不自由な方が利用できるように、1列車に1室ずつ個室が設置されています。
また、すぐ隣にはオストメイト対応の手すり付きトイレがあります。
授乳や着替え、気分が悪い人も利用することはできますが、あくまで体の不自由な方が優先です。
当日、空いている場合に限り、車掌さんの判断によって順番制で利用します。
普段はカギがかかっているので勝手に使うことはできません。
お身体の不自由なお客様のご利用がない場合は、授乳スペースとしてご利用いただけます。
ただし、お身体の不自由なお客様のご利用を優先いたします。
ご利用の際は、乗務員までお申し付けください。
※先約等によりご利用いただけない場合がありますので、ご了承ください。
多目的室の様子と設備
700系新幹線の多目的室です。↑
普段はカギが閉まっていて勝手に開けて入ることはできません。
同じ700系新幹線でドアが開いている状態の中の様子です。↑
最新のN700系でも設備はほぼ同じですが、中の座席や作りが若干違います。
こちらは最新のN700系新幹線の多目的室です。
座席幅は変わりませんが、700系新幹線と比べて入口部分から座席までが広くなりました。
座席をフルフラットにするとシングルベッドぐらいの広さになりますが、旧型の700系だとかなり狭くなります。
N700系ではフルフラットにしても同行者も動けるように広くなりました。
介助者用に折りたたみ椅子またはパイプ椅子があるので、随伴者の方もちゃんと座れます。
その他、荷物があげられる網棚、鏡、コンセントなどがあり、新幹線の中では一番快適に移動することができます。
多目的室の予約
誰でも予約できるわけではない
多目的室が予約できるのは体の不自由な方に限られます。
細かな定義はありませんが、予約する電話窓口が「介助受付」になるので介助が必要な方と類推できます。
予約する方法
体の不自由な方に限り、事前に電話で予約することができます。
インターネットによる予約はできません。
予約は電話で乗車する駅へ乗車の2日前までに行うのが基本ルールです。
前日でも可能なケースがあるようですが、介助の係員手配や降車駅への手配などJR側でも準備が必要なため2日前までの連絡を求めています。
電話での連絡時には、多目的室を利用したい旨とともに、以下の基本的な情報を伝えます。
- 乗車日時、区間
- 人数(おとな、こども、幼児)
- 車椅子の場合は電動式や手動式、サイズ
※ハンドル形電動車いす利用の場合には利用条件がありますのでご確認下さい。
上記により、空席や係員の空き状況など確認後に折り返しの連絡があります。
予約ができたら切符の受取日を決め、窓口で名前と乗車時間を伝えれば受け取ることができます。
申込み電話番号
東海道新幹線 ・・・JR東海 介助の窓口 公式サイト
山陽・九州新幹線・・・JR西日本 介助の窓口 公式サイト
多目的室利用の料金
無料で利用できます。
多目的室を利用することで特別な料金はかかりません。
お持ちのきっぷが自由席、指定席、グリーン車にも関係なく追加料金なく利用できます。
障害者手帳(1種もしくは2種)をお持ちの場合は、新幹線自体の割引制度がありますのでご活用下さい。
特急券は割引がされませんが、乗車券が半額になり、1種の場合は付き添い者も割引がききます。
新幹線の多目的室の位置(号車)
上記は、東海道新幹線のN700系(のぞみ)で、多目的室がある11号車の車両編成になります。
多目的室は、新幹線によって位置が違います。
路線 | 列車編成 | 位置 | 備考 |
---|---|---|---|
東海道新幹線 | 16両編成 | 11号車 | のぞみ、ひかり、こだま |
山陽新幹線 | 16両編成 | 11号車 | のぞみ、ひかり、こだま |
8両編成 | 11号車 | みずほ・さくら・ひかり・こだま | |
九州新幹線 | 8両編成 | 7号車 | みずほ、さくら |
6両編成 | 5号車 | さくら、つばめ |
まとめ
私は過去に家族で移動中に授乳のために一度利用したことがあります。
赤ちゃん連れだからといって予約はできないため、多目的室には頼らないようにしています。
当日、どなたか利用している可能性もあり、利用できるかどうかは運次第です。
授乳であれば授乳ケープや洋式トイレで済ませることが我が家ではできたのでご参考に。
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