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新幹線の多目的室を利用するには

東海道新幹線に設置されている多目的室の詳細

最終更新:2024/05/11 13:01:55

多目的室の利用

新幹線の700系多目的室

日本国内のすべての新幹線には多目的室と呼ばれる個室が必ず1つ設置されています。

 

体の不自由な方による利用が優先されますが、あいている場合には授乳や着替え、気分が悪く横になりたい場合などでも利用することができます。

 

事前予約も可能ですが、体の不自由な方に限られます。それ以外の人は列車の中で車掌さんに申し出ます。

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多目的室とは

新幹線の多目的室ドア
新幹線の多目的室は体が不自由な方が利用できるように、1列車に1室ずつ設置された個室です。すぐ隣にはオストメイト対応の手すり付きトイレがあります。

 

授乳や着替え、気分が悪い人も利用することはできますが、あくまで体の不自由な方が優先です。当日、空いている場合に限り、車掌さんの判断によって順番制で利用します。

 

普段はカギがかかっているので勝手に使うことはできません。

 

お身体の不自由なお客様のご利用がない場合は、授乳スペースとしてご利用いただけます。
ただし、お身体の不自由なお客様のご利用を優先いたします。
ご利用の際は、乗務員までお申し付けください。
※先約等によりご利用いただけない場合がありますので、ご了承ください。

出典:JR東海 列車の設備などについて

 

 

多目的室の様子と設備

700系新幹線の多目的室
700系新幹線の多目的室です。↑
普段はカギが閉まっていて勝手に開けて入ることはできません。

 

700系新幹線の多目的室
同じ700系新幹線でドアが開いている状態の中の様子です。↑
最新のN700系でも設備はほぼ同じですが、中の座席や作りが若干違います。

 

 

 

N700系新幹線の多目的室
こちらはN700系新幹線の多目的室です。

 

座席幅は変わりませんが、700系新幹線と比べて入口部分から座席までが広くなりました。

 

座席をフルフラットにするとシングルベッドぐらいの広さになりますが、旧型の700系だとかなり狭くなります。
N700系ではフルフラットにしても同行者も動けるように広くなりました。

 

 

 

多目的室N700A
偶然とらえた利用後の様子。毎回だれかが利用するたびに頭部分のカバーを交換しています。衛生面でも安心です。

 

介助者用に折りたたみ椅子またはパイプ椅子があるので、随伴者の方もちゃんと座れます。

 

その他、荷物があげられる網棚、鏡、コンセントなどがあり、新幹線の中では一番快適に移動することができます。

 

 

 

多目的室の利用方法

予約して利用する

事前に予約ができるのは歩行が困難であるなど、体の不自由な方に限られます。JRでは明確に定義はしていませんが、電話で申し込みます。

 

この体の不自由である方が優先であることをご理解ください。そういった方が利用している場合は他の方は使えません。

 

予約する場合は事前に電話で問い合わせて予約します。インターネットによる予約はできません。

 

電話による予約は乗車の2日前までに行うのが基本ルールです。
前日でも可能なケースがあるようですが、介助の係員手配や降車駅への手配などJR側でも準備が必要なため2日前までの連絡を求めています。

 

電話での連絡時には、多目的室を利用したい旨とともに、以下の基本的な情報を伝えます。

  • 乗車日時、区間
  • 人数(おとな、こども、幼児)
  • 車椅子の場合は電動式や手動式、サイズ

※ハンドル形電動車いす利用の場合には利用条件がありますのでご確認下さい。

 

上記により、空席や係員の空き状況など確認後に折り返しの連絡があります。
予約ができたら切符の受取日を決め、窓口で名前と乗車時間を伝えれば受け取ることができます。

 

東海道新幹線

山陽、九州、西九州、北陸新幹線

東北、山形、秋田、上越

 

 

列車内で申し出る

体に不自由がない場合は予約できないため、列車内で車掌さんに申し出ます。

 

車掌さんは基本2人しかいないので、なかなか待ってても会えません。最近では、多目的室のドアにQRコードがついていて、スマホから呼び出しができます。

 

空きがあれば利用できますが、ただ単に使いたいという理由だと断られます。事情をきちんと説明してください。

 

多目的室の位置は次章をご参照ください。

 

 

 

新幹線の多目的室の位置

多目的室の車両編成
上記は東海道新幹線のN700系(のぞみ)で、多目的室は11号車にあります。最も運行本数が多い列車です。

 

多目的室は新幹線の列車によって位置が違います。

新幹線の多目的室位置
路線 列車編成 位置 備考
東海道新幹線 16両編成 11号車 のぞみ
ひかり
こだま
山陽新幹線 16両編成 11号車 のぞみ
ひかり
こだま
8両編成 7号車 みずほ
さくら
ひかり
こだま
九州新幹線 8両編成 7号車 みずほ
さくら
6両編成 5号車 さくら
つばめ

 

 

多目的室利用の料金

無料で利用できます。

 

お持ちのきっぷが自由席、指定席、グリーン車にも関係なく追加料金なく利用できます。

 

障害者手帳(1種もしくは2種)をお持ちの場合は、新幹線自体の割引制度がありますのでご活用下さい。特急券は割引がされませんが、乗車券が半額になり、1種の場合は付き添い者も割引がききます。

 

 

 

まとめ

私は過去に家族で移動中に授乳のために一度利用したことがあります。赤ちゃん連れだからといって予約はできないため、多目的室には頼らないようにしています。

 

当日、どなたか利用している可能性もあり、利用できるかどうかは運次第です。授乳であれば授乳ケープや洋式トイレで済ませることが我が家ではできたのでご参考に。

 

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