最終更新:2024/11/10 11:08:45
東海道新幹線の指定席は混雑するとき(繁忙期)は200円高く、ガラガラなとき(閑散期)は200円安く設定されています。2023年4月からはさらに最繁忙期として大型連休前後には400円高く設定されます。
自由席は年中料金が変わりません。また、以前はエクスプレス予約(EX予約)なら年中値段は一緒でしたが、2023年10月より料金がシーズンごとに変動するようになりました。
新幹線の繁忙期、閑散期、最繁忙期の料金や具体的な日、回数券利用や適用条件など詳しくご紹介します。
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新幹線でいう繁忙期、閑散期とはJRが定めている料金の変動制度のことです。指定席の料金が、混雑するシーズンは高く、空いているシーズンは安くなります。
上記図のように、新幹線を含む特急列車では、特急券+乗車券が必要ですが、シーズンごとに料金が変化するのは指定席特急券に限られます。自由席は年中同じ料金です。
繁忙期、閑散期の料金設定としては4段階あります。片道料金です。
繁忙期、閑散期の制度は、JR特有の制度で私鉄ではありません。私鉄でみかけるのは平日日中の割引制度などです。
鉄道以外では高速バスや飛行機(ハイシーズン、ローシーズン)でも料金変動はありますが、明確に時期と料金を指定しているのはJRだけです。
新幹線路線 | 繁忙期・ 閑散期 |
最繁忙期 | グリーン |
---|---|---|---|
東海道新幹線 | 〇 | 23年4月~ | 23年4月~ |
山陽新幹線 | 〇 | 23年4月~ | 23年4月~ |
九州新幹線 | 〇 | 23年4月~ | 23年4月~ |
北海道新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
東北新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
上越新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
秋田新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
山形新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
北陸新幹線 | 〇 | 〇 | 23年4月~ |
繁忙期、閑散期の料金設定は、新幹線の路線(JRの管轄)によって、2023年3月までは違っていました。2023年4月からは全国のどの新幹線も同じになりました。すべての路線でこのシーズン別の料金体系が導入されています。
繁忙期、閑散期は日によって決まりますので、カレンダーで確認する必要があります。
各料金のカレンダーは全国9路線の新幹線で2パターンあります。JR東海系列と、JR東日本系列のどちらかです。
対象は東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の3路線が対象です。
凡例
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対象は北海道、東北、山形、秋田、上越、北陸新幹線の6路線が対象です。
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東海道新幹線の会員サービスエクスプレス予約(EX予約)は窓口同様に時期によって指定席の料金が変動します。
以前はEX予約は年中料金が同じことが宣伝文句でしたが、2023年9月30日から窓口同様にシーズン別の料金設定がされるようになりました。
東京-名古屋間の指定席は以下のとおり時期によって変動します(2024年9月現在)
ザック時期を覚えるなら、大型連休が最繁忙期、大型連休の前後が閑散期。新学期シーズンが繁忙期。最大で片道600円の差がでます。
スマートEXも最繁忙期、繁忙期、閑散期で料金が変わります。窓口で買うのと同様に、指定席は最繁忙期+400円、繁忙期+200円、閑散期は-200円です。
スマートEX自体は年会費は無料ですが、料金はEX予約よりも割高です。スマートEXの料金は窓口よりわずかに安く買えます。
東京-名古屋間の指定席は以下のとおりです(2024年9月現在)
上記は「のぞみ号」料金です。スマートEXはさらに、のぞみ、ひかり、こだまで料金が違います。ひかり、こだまだと210円安くなります。
JR東日本のえきねっとでも東海道新幹線が予約できます。乗車する路線のカレンダーが適用されるため、JR東海系列の繁忙期、閑散期カレンダーをご参照ください。
えきねっとで購入した場合、窓口で購入する価格とまったく同じです。
東京-名古屋間の指定席は以下のとおりです(2024年9月現在)
窓口で買う指定席は最繁忙期+400円、繁忙期+200円、閑散期は-200円です。昔、ネット予約も無い時代は皆この価格で買っていました。
東京-名古屋間の指定席(のぞみ)は以下のとおりです(2024年9月現在)
自由席は繁忙期、閑散期は関係がありません。指定席に限って適用される制度です。
東京-名古屋間の自由席(のぞみ)は以下のとおり変化はありません(2024年9月現在)
学割は大人料金が適用される中学校からで、高校、大学、専門学校、その他学校です。学校で証明書を発行してもらうと乗車券が2割引きになります。特急料金の割引はないので、総額で1割引き程度になります。
学割でも繁忙期、閑散期、最繁忙期で料金が違ってきます。学割で乗車する場合は、運賃(乗車券)だけなので、特急料金はそのままです。繁忙期、閑散期、最繁忙期が適用されるのは指定席の特急料金。つまり学割でも指定席の場合は繁忙期、閑散期、最繁忙期が適用されます。
東京-名古屋間の学割指定席(のぞみ)での料金総額は以下のとおり変化します。
自由席の場合はいつでも9,200円です。
新幹線の回数券は年中値段は変わりません。繁忙期の特に混雑する時期は使えないようになっています。
使えないのは大混雑する大型連休(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始)です。回数券を購入すると表紙がついてきますが、表紙に利用できない日がきちんと記載されています。
利用日による料金に変わりはありません。
回数券が使えない期間 | 備考 |
---|---|
4月27日~5月6日 | GW |
8月10日~8月19日 | お盆 |
12月28日~1月6日 | 年末年始 |
上記表の日付以外であれば、繁忙期でも閑散期でも回数券は使えます。誤解が多いですが、必ずしも繁忙期だから回数券は使えないというのは間違いです。今年はたまたま使えない日と連休開始日が同じです。
繁忙期、閑散期の料金は乗り継ぐ新幹線それぞれ適用されます。新幹線を2路線乗りつぐと、2路線それぞれで繁忙期料金をとられたり、閑散期料金で安くなったりします。JRの会社が違うとそれぞれで指定席券を買う必要があるからです。
例えば、仙台から名古屋へ指定席で行くとします。この場合、仙台駅から東北新幹線で東京駅までいきます。東京駅で東海道新幹線に乗り換えて名古屋駅でおります。
このケースだと最繁忙期には、仙台から東京まで+400円。東京から名古屋まで+400円きっぷが高い。もちろん片道です。
東海道新幹線、山陽新幹線は相互乗り入れしているため、東京から博多は±200円、最繁忙期で+400円です。山陽新幹線(新大阪~博多)と九州新幹線も乗り入れしているため±200円、最繁忙期で+400円。
ところが、東海道新幹線と九州新幹線は乗り入れしていないため、双方のJRで200円の計±400円、、最繁忙期で+800円が適用されるのです。
少々複雑ですが、繁忙期の場合、
東京~京都の間から乗車して九州へ行く場合は±400円。
新大阪より西から乗車して九州へ行く場合は±200円。
あらためてポイントを整理します。
繁忙期、閑散期の料金設定は下記の4段階です。日単位で設定されます。
新幹線を利用する日が調整できるのであれば、閑散期を狙って乗車するのがベストです。200円の差ではありますが、往復すると400円。
逆に繁忙期に利用すると往復で400円高く、最繁忙期に乗ってしまうと往復で800円も高くつきます。
調整は難しいですが、お仕事の方は年末の挨拶回りは繁忙期になる12月20日までに済ませられると安く移動することができます。
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