最終更新:2024/09/18 11:41:55
新幹線の指定席は乗車日の1か月前の朝10時から発売されます。このタイミングで大型連休にもなるとネットは繋がりにくくなり、窓口は大行列ができます。
最近は新幹線の列車本数の増加とコロナ影響もあって、一人で乗車するなら直前でも何とかなります。大変なのは、家族や知り合いと並び席を確保したい場合で、発売後すぐに予約しないとすぐに満席になります。
そんな椅子取り競争の中、少しでも指定席が予約しやすくするコツをご紹介します。
(広告)
新幹線の指定席を予約する方法は大きく4パターンあります。予約合戦で有利な順。
JR公式のネット予約が一番有利です。それは座席の予約システムと直結しているからです。他のネット予約サービスでは一定数の席は確保していますが、やはりJR公式ほどの座席は確保できません。
東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線ならエクスプレス予約(EX予約)と、スマートEXの2種類です。その他の新幹線ならえきねっと。これらはいずれもJR各社の公式ネット予約サービスでその場で予約が確定するので確実です。いずれもご乗車日の1か月前の10時から発売されます。
また、いずれのサービスでもさらに発売の1週間前から事前予約というサービスがあり、自動的に発売の瞬間に抽選で座席を確保するサービスもあります。
次に有利なのは旅行会社のネット予約サービスです。新幹線とホテルをセットにして旅行会社が売り出しています。一部旅行会社では新幹線が直接予約できるため、連休期間でも座席が確保できます。
例えば、日本旅行の新幹線+宿泊が有名です。 (PR)JTB 新幹線+ホテルも次いで利用者が多い。
駅の窓口は並ぶタイミングや人が多いのであまりお勧めはしません。また希望の座席など、駅員さんに口頭で伝えながら予約するのでどうしてもタイムラグがあります。可能なら駅の自動券売機がおすすめ。窓口で買う場合は、紙に日付、時間(列車番号がわかれば一番早い)、人数、喫煙/禁煙、乗車券の有無をメモしておくとあわてなくて済みます。
自動券売機で買う場合は、クレジットカードが使えるならもっていってください。クレジットカード専用の券売機が最近では多いためです。
自動券売機で買う場合は、事前に練習しておくといいです。自動券売機は操作方法が変わったり、クセがあったりするためです。予約操作を行って、最後の支払いでカードやお金を求められたところでやめれば問題ありません。最後に取り消しをして下さい。
こちらはカードを持っていない人、使いたくない人、家に切符を郵送して欲しい人向けです。JR公式のネット予約はカードが必須なのに対して、ネット系の金券ショップは現金振り込みでも予約できます。
何個かサービスはありますが、私も時々利用する(PR)きっぷるが分かりやすくて便利です。
こちらはデメリットがあって、予約は発売日から何日か遅れるのと、送料や手数料などが必要になる点です。それでも祖母が家に来るときや、人に贈る場合に直接郵送してくれるので使う人は比較的多いです。
混雑時に優先的に予約できるような特別会員や裏ルートは残念ながらありません。
ネット予約でも窓口でも旅行会社や金券ショップでもすべて1か月前の同じスタートラインからのよーいドンです。これは誰にとっても公平なので予約する際の考え方、操作によって差をつけることができるのです。
EX予約などのネット予約サービスで、とにかく悪い条件でまずは座席を確保してから良い席に変更するという方法がセオリーとなります。変更は無料で何度でもできますので、迷う時間も捨てます。
予約を取りやすくする5つのポイントを順番に見ていきます。
東京から名古屋へ行くのに、博多行きの新幹線を予約してはいけません。
おおざっぱに、東京から新大阪行き、広島行き、岡山行き、博多行きがあるので一番区間が短い列車を選びます。
列車の行き先はYahoo!路線情報で検索するか、時刻表を見ればわかりますので事前に調べておきます。
(参考)JR公式の時刻表:JR東海・JR西日本、JR東日本、JR九州
新幹線の列車番号でも法則があってどこ行きかわかります。
目安として新大阪間は、のぞみ200号~265号。
のぞみ1号~64号が博多間です。
長距離区間の場合、列車を乗り換える方法もあります。東京から博多まで買うよりも、東京から新大阪、新大阪から博多と分けて買うと空いている可能性があります。
以下はGWに東京から博多まで行く場合の指定席の予約画面の例で、直通は混雑していますが、乗り換えた場合は空いていることがわかります。
臨時列車とは混雑時期に臨時で運行される列車で、大型連休は必ず運行されます。1~2か月前にJR公式サイトで発表されます。
古い時刻表には掲載していない上、臨時列車は変更もあり得るので、一部旅行会社で扱いを敬遠するケースがあり、結果的に満席になるのが遅くなります。
臨時列車にも列車番号の法則があります。少しややこしい。
EX予約をお使いの場合は出発時間から探すのではなく、直接列車番号を指定して予約することもできます。
列車番号がわかれば、列車を選択する1画面/操作が省けるのでその分素早く予約でき、他の列車でも応用できます。
(手順)
EX予約、スマートEXに限定した方法です。予約は何回でも無料できるサービスならではの技です。1回でいい席を確保しようとしてはいけません。あれこれ探しているとどんどん席が埋まっていきます。とにかく座席を確保してから、予約変更でいい席へ変更してください。
窓口や自動券売機で買った切符も1回なら無料で座席など変更できます。2回目の変更になると払い戻し手数料を取られるためご注意ください。
エクスプレス予約であればシートマップを見ながら予約するのではなく、「座席位置は指定しない」のままで予約すれば画面の切り替わりや操作も早い分有利になります。悠長に座席を選んでいると他の人にとられてしまいます。
EX予約、スマートEXの予約変更は、万が一変更後の座席が満席で予約できなくても、先に予約している座席は確保されたままなのでご安心ください。
座れないぐらいなら最悪グリーン車で料金が高くても妥協できる方向けです。EX予約やスマートEXの場合はグリーン車から普通車への変更も無料です。これを知らない方は多いので、まずはグリーン車を確実に確保します。
予約直後に普通車へ変更を試みます。万が一席が確保できなくてもバックアップとしてグリーン席があるのですごく安心です。
長距離を立ったままで何時間も移動することを考えると安いものです。EX予約の会員の方は翌年6月にはポイントが失効するグリーンポイントがたまっている場合はここではきだしましょう。
子供連れの場合はグリーン車は迷惑がかかるので敬遠する方もいらっしゃいます。その考え自体はあっていますが、それは通常時の話で大型連休前後は関係ありません。グリーン車も満席で子供連れが何組もいます。
子供連れの場合は厳しいですが、始発・最終列車を狙います。発売当日はまだ空きがありますが、2~3日後には始発や終電も満席となります。
発売当日にいきなり狙って後から良い時間帯に変更する方法も有効です。
事前に自分の下車駅までをyahoo乗換案内などで終電時刻を調べます。ギリギリであるほどライバルは減ります。
新幹線駅での前泊して早朝の列車も検討してもいいかもしれません。また、下車駅でお迎えを期待するか、距離によってはタクシー利用もありです。でもタクシーなどお金を使うぐらいなら先にご紹介したグリーン車をまず抑える方法が有効です。
この方法は現在は使えなくなりました。ガラケー向けのテキストページが廃止されてしまったからです。軽量軽快だったのに残念。
エクスプレス予約はアプリやWEBサイトから利用できますが、テキストページがおすすめです。スマホなど通常のサイトよりも倍ぐらい早く操作できます。これは、テキストページが本来はガラケー向けに作られているページで、無駄な画像やデザインがなく軽快に動作します。
発売開始の10時には一斉に予約が始まるため、こういったところでの差は意外と大きいですよ。1秒の差で席が確保できる・できないがありますから。操作感はスマホとは違ってきますので事前に操作をやっておくことも大事です。
目的地まで、途中駅で座席が変わって良ければ方法があります。窓口で「途中で座席が変わってもOKです」と言いましょう。
もし、席があれば2回に分けて購入しても料金は通しで購入した場合と同じにしてくれます。ネット予約だと料金が高くなってしまうので、窓口だけのワザになります。
例えば、東京から新大阪までが満席の場合でも、東京から名古屋、名古屋から新大阪と切符を分けることで座席が空いているケースが多いです。
大混雑の場合は乗る人も多ければ、降りる人も多いからです。
途中で席を変わるのも面倒ではありますが、立ち続けるよりははるかにマシ。
新幹線の中を移動するのは大変(ほぼ無理)なので、コツは一度ホームに降りてしまうことです。
ホームの移動も大変ではありますが、焦らずに移動しましょう。
満席の場合でも最後まであきらめてはいけません。当日までみなさんキャンセルや列車の変更で激しく空席が変動します。
毎年の傾向で、最も混雑する日(人気がある日)への変更がギリギリまであります。
よって世間のお休みから1日だけ遅い日や早い日を狙っていれば必ず空席はでます。その空席をあきらめずに確保できるかどうかです。
以下時間帯を目安に「座席指定なし」、複数名の場合は更に「座席がはなれても良い」で何度か予約にチャレンジしてみて下さい。
経験上、上記時間は会社の昼休みや定時後、休日はお出かけ前にキャンセルや変更が多いようです。
混雑する日の2日前にねらい目のポイントがあります。出発の2日前に座席変更でなく、キャンセルが必ず発生します。これは手数料が大きく変わるタイミングだからです。
新幹線指定席(特急券)のキャンセル料は2日前までであれば340円です。ところが前日になると正規料金の30%が手数料として取られます。予定が変わった人や、とりあえず買った人、転売目的の人は2日前までにはキャンセルするので、2日前に予約にチャレンジしてみてください。他の変更が多い前日や当日よりも予約しやすいタイミングです。
1~2名であれば何とかとれます。ただし、隣同士の席などは相当空かないと厳しいです。可能であれば隣同士の席をあきらめるのも一つの方法です。
整理すると、予約方法としては、下記がポイントになります。
ほとんどの方は、新幹線の乗車は1~3時間程度のはずです。予約のコツとしてなるべく条件を下げることで予約は格段にしやすくなります。本記事がご参考になり、新幹線の椅子取りゲームを制すことができれば幸いです。
(広告)