最終更新:2024/10/20 12:04:57
(窓口で買った切符の払い戻し手数料)
新幹線きっぷの払い戻しは窓口もしくは、JR東日本の指定席券売機で行います。EX予約やスマートEXは画面操作で完結します。運休など利用者起因でない場合を除いて払い戻しには手数料がかかります。
手数料額は窓口で購入した場合、EX予約(エクスプレス予約)やスマートEX、学割や株主優待で購入した場合によって違います。
買った方法別に払い戻し方法や手数料を詳しくご紹介します。
回数券の払い戻し、運休やトラブル時の払い戻し、遅延した場合はそれぞれの記事をご参照ください。
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新幹線のきっぷを払い戻す方法は主に3通りです。
きっぷが手元にある場合は、JR窓口もしくはJR東の自動券売機のいずれかになります。JR窓口はここ最近すごく混雑していますので、JR東日本の区域に行くことができる方は自動券売機がおすすめです。
順番に解説します。
正式名称は、指定席券売機。まだ知らない方も多いかと思いますが、この指定席券売機で2024年4月1日から新幹線のきっぷの払い戻しができるようになりました。
残念なのは2024年9月27日現在、対応しているのはJR東日本の自動券売機だけです。新幹線の指定席が買える下記のような券売機です。
以前までは手元にきっぷがある場合は、窓口以外では払い戻しができませんでした。これが最近改善されました。2024年4月1日より自動券売機でも払い戻しができるようになりました。
ただし、少し制限がありますので下記に整理しておきます。
上記をクレジットカードで購入していても、購入時のクレジットカードがあれば払い戻しができます。
全国どこの新幹線特急券でも払い戻し可能です。実際に試しにJR東海区間のクレジットカードで購入した特急券も問題なく払い戻しできました。
窓口であればどこでも払い戻ししてもらえます。
窓口の呼び名は、JR東海は「JR全線きっぷうりば」、他JRでは「みどりの窓口」です。看板を探す際にご注意ください。
窓口を利用する難点は混雑して点なんですよね。数年前にJRが窓口(人)を減らして券売機に置き換えていく計画があったのですが、これが失敗して窓口だけが減ってしまう結果になったのがきっかけです。
時間に余裕があるときに窓口を利用してください。感覚値ですが、最低30分は並びます。
こちらはネットで購入した場合に限られます。JR系列では、EX予約や、スマートEX。非JR系列では(PR)【NAVITIME Travel】 などがあります。
これらは手元にきっぷを発券したり、郵送されてしまうとネットでの払い戻しはできなくなります。受取前に会員画面より払い戻し操作などを行ってください。
窓口や券売機で購入した切符の場合、特急券、乗車券のそれぞれで払い戻しには所定の手数料がかかります。
特急券と乗車券が1枚の切符(一葉券)でも、特急券、乗車券のそれぞれで手数料が必要です。
特急券は一度改札を通してしまうと、払い戻しはできなくなります。一方で、乗車券は距離が101km以上残っていれば、途中で下車した場合でも残りの距離分の払い戻しが可能です。
自由席と指定席の手数料は次のとおりです。
乗車券 | 自由席特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 220円 | 440円 |
払い戻しが可能なのは、乗車日の当日までです。乗車日を過ぎてしまうと、有効期限切れで払い戻しはできません。
自由席も乗車日があります。現在、全国どの区間でも有効期間は1日です。
指定席は払い戻すタイミングによって手数料が違います。手数料は乗車日の2日前までは安く、前日から当日までは高くなります。
乗車券 | 指定席特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 340円 | 560円 |
乗車券 | 指定席特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 価格の30% (最低340円) |
560円~ |
特急券の値段の30%が340円に満たない場合は340円。最低でも560円は手数料が必要になります。
例えば、東京~名古屋の指定席を前日に払い戻しした場合1,690円かかります。
乗車券220円、特急券1,470円、合計で1,690円の手数料です。
(注)特急券は通常期で計算
指定席の場合は、払い戻しは当日中ではなく、発車時刻までなので注意が必要です。発車時刻が過ぎてしまうと特急券は払い戻しが一切できません。丸損の悲劇です。
大型連休になると、出発の2日前になると空席がパラパラで出ます。それは手数料が安いタイミングでキャンセルする人が多いからです。
これを逆に利用して、確保できなかった指定席を乗車2日前に再度予約してみると確保できる場合があります。
EX予約、スマートEXで予約した場合の手数料は一律320円です。指定席、グリーン席、自由席でも同額。EX予約は手数料も割安です。
きっぷを発券した場合でも手数料は変わりません。ただし、発券すると窓口で手続きしてもらう必要があります。払い戻し時に決済用のクレジットカードが必要です。
乗車券を別に購入するe特急券で購入した場合は次章に読み進んでください。
その他、割引販売される早特商品も払い戻し手数料は同額です。
以下、EX予約、スマートEXの払い戻し料金です。
座席 | 手数料合計 | 備考 |
---|---|---|
自由席 | 320円 | 当日23:30まで操作可能 |
指定席 | 320円 | 出発時刻まで操作要 |
グリーン席 | 320円 | 出発時刻まで操作要 |
座席によらず払い戻し手数料は320円です。
自由席の場合は列車は決まっていないため、当日の23:30まで払い戻し操作が可能です。ただし、自由席に限っては操作をしなくても自動的に320円の手数料を差し引かれて払い戻しされます。
ICカードでの乗車で、改札を通った後、乗車しない場合でも列車が発車する前であればキャンセルできます。その場合は自分で会員画面よりキャンセル操作が必要です。
座席 | 手数料合計 | 備考 |
---|---|---|
自由席 | 320円 | 自動精算 |
指定席 | 特定額 | 自動精算 |
グリーン席 | 特定額 | 自動精算 |
きっぷを発券しておらず、列車が発車してしまった場合は、自動的に払い戻し手続きされ、特定額分がカードから引き落とされます。かなりもったいないのでご注意ください。
きっぷを発券している場合は注意が必要。当日中に、きっぷとEX予約、スマートEXの決済用クレジットカードを持って窓口で払い戻し手続きが必要です。出発前の方が安いですが、出発してしまっても当日中なら特定額を支払えばいくらかは戻ってきます。
特定額とは
特定額とは区間ごとに決められているトラブル時の価格表。目安は購入時(特急券+乗車券)の約半額。
列車が2時間以上遅延した場合に、この額が払い戻されます。
各情報は2023年9月(最新)
EX予約で、特急券だけを購入できるのがe特急券です。乗車券は別に買いたい場合に利用します。
別に購入した乗車券がお手元にある場合は忘れずに窓口で払い戻ししてください。有効期限当日までなら乗車券の払い戻しは220円の手数料です。
EX予約のe特急券も、自由席、指定席で手数料のルールが違います。
それぞれ説明します。
(乗車券) | e特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 220円 | 440円 |
乗車券はまだ購入していない場合は払い戻し不要です。e特急券の場合、受け取り前であれば何も操作しなくても翌日に払い戻しされます。
(乗車券) | e特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 220円 | 440円 |
乗車券はまだ購入していない場合は払い戻し不要です。
切符を受け取っている場合は要注意。
切符を発券してしまっている場合は、券面の乗車日までに窓口で払い戻しが必要です。
(乗車券) | e特急券 | 手数料合計 |
---|---|---|
220円 | 340円 | 560円 |
乗車券はまだ購入していない場合は払い戻し不要です。
指定席の場合は必ず払い戻しの操作が必要です。会員画面から払い戻し操作を行ってください。
e特急券の場合で受け取り後は、窓口で購入したきっぷと扱いは同じです。乗車日の2日前までと、それ以降で手数料が大きく違いますのでご注意を。
新幹線の回数券にはいくつか種類がありますが、払い戻しのルールは同じ。手数料は220円で統一されています。
区間などによって6枚つづり、4枚つづり、2枚つづりがあります。払い戻しは未使用の場合に限り可能です。
購入時と同じ単位で払い戻しします。6枚セットなら6枚セットで220円の払い戻し手数料です。
回数券を買うと、表紙も付きます(上の写真)。表紙も払い戻し時に必要です。
回数券の払い戻しに必要な条件を整理すると以下のとおりです。
金券ショップなどで購入した場合に、回数券がバラで販売されているケースがあります。これらバラの回数券は払い戻しができません。
金券ショップやネットで購入した場合は、知らずに払い戻しができない回数券を購入している可能性もあります。その代わり安いのです。
新幹線回数券の払い戻しについて以下で更に詳しく解説しています。
普通回数券は2022年9月20日で発売終了ています(公式発表)
乗車券に相当する回数券です。余り知られていませんが新幹線に乗車する場合の乗車券として利用することができます。
普通回数券は11枚セットでの販売です。新幹線回数券とは違って残りの枚数分で払い戻しできます。
払い戻し額計算式
発売額-(使用済み枚数x普通運賃)-手数料220円
学生で101km以上の距離を新幹線に乗車する場合に利用できるのが新幹線の学割。乗車券が2割引になります。
学割の価格から、手数料を差し引いた額が返金されます。手数料とルールは、窓口で購入した切符と同じです。
学割の場合、購入時に「学割証」を提出しているはずですが、払い戻しした場合は割引証は返してもらえません。
再度乗車する際には学割証を学校で再度取得する必要があります。
株主優待は新幹線の総額が1割引で購入できます。一度に2枚まで使えるので、2割引がMAXになるお得な制度です。
株主優待を使うには、窓口で優待券を渡して購入します。払い戻し手数料も窓口で購入した場合と同じです。
払い戻した場合は、優待券は再発行は返却してもらえません。株主優待券がパーになるので、もったいない。
購入時に利用したクレジットカードの提示が必要です。
窓口や券売機でカードを利用した場合は券面に「C制」の印字があります。切符だけでなく、回数券も同じ。
万が一お持ちでない場合は、残念ながら金券ショップでも買取は難しいのであきらめる他ありません。
カード購入の新幹線切符は現金での払い戻しはJRでは一切行ってもらえません。
なぜかというと、お金に困った人がカードで新幹線切符を購入し、払い戻すことで現金化する手口が90年代に横行したからです。
払い戻し操作が可能なのは5:30~23:30です。
夜間受付サービス時間帯(23:30~5:30)は予約照会可能ですが、払い戻しはできません。
必ず時間内に払い戻し操作を終えましょう。操作しないと手数料が高くなります。
払い戻しすると手数料を支払いますが、その手数料分の領収書を発行してもらえます。必要な人は窓口で申し出ます。
払い戻しの手続きをするタイミングで言わないとダメです。
色々とパターンがあって複雑ですが、切符の場合はとにかく早めのキャンセル(2日前まで)がベストです。
私の失敗として、出張がキャンセルになったにも関わらず、新幹線のことをすっかり忘れていて、気が付いたら特定額分取られていたという経験が2度あります。
予定が変わったら新幹線の予約!、とうまく気づかないから何度も忘れるんですよね…
皆さんもお気を付けください。
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