最終更新:2025/06/06 14:23:38
東海道新幹線で荷物が置けるスペースは4箇所あります。専用の荷物置き場が2箇所、頭上の荷物棚、足元です。
全国どの新幹線でも頭上の荷物棚と足元は共通ですが、専用の荷物置き場は予約が必要という特徴があります。予約が必要なのは東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線、西九州新幹線です。「特大荷物スペースつき座席」「特大荷物コーナーつき座席」と呼びます。
本記事は、東海道新幹線(山陽・九州・西九州含む)の荷物が置ける場所について、寸法を含め詳しくご紹介します。
ペットの車内持ち込みはペットの持ち込み方と料金をご参照ください。
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新幹線へ持ち込める荷物には、大きさ、長さ、重さ、個数の制限があります。
上記をいずれも満たすものが、1人2つまでです。
(出典:JR東海きっぷのルール 手回り品)
この250cm以内というサイズですが、かなり大きい。小型の冷蔵庫ぐらいあります。また、重さが30kgって重量もかなりです。10kgのお米を3袋ですよ。うちの小5息子が35kgぐらいです。これが2個まで可能とのこと。
いや、無理でしょ(笑)
気にする必要があるのは、長さ制限の2mです。ただ、こちらは特例があります。
スポーツ用品、楽器、娯楽用品などは、長さの制限を超える場合であっても、車内で立てて携帯できるものは持ち込むことができます(専用の袋、ケースなどに収納するようにしてください)
(出典:JR東海きっぷのルール 手回り品)
これ以外で2mを超える長さの荷物ってなんだろか。
2020年5月20日からルールが変わり、大きい荷物は専用席の予約が必要となりました。
JR東海が定める大きい荷物とは正式には「特大荷物」といいます。3辺の計が160㎝を超えるものと定義されています。
ただし、スポーツ用品、楽器、娯楽用品、ベビーカーは対象外なので気にしなくて大丈夫です。
この特大荷物を持って乗車する場合は、「特大荷物スペースつき座席」もしくは「特大荷物コーナーつき座席」のいずれかの予約が必要です(3辺の計が250㎝を超える荷物は持ち込みできません)。
予約は無料ですが、予約せずに特大荷物を持って乗車すると列車内で1,000円徴収されて移動されます。走行中に見回っている車掌さんに言われます。
160㎝超は飛行機でも有料になるサイズ。目安は成人男性で腰の高さ、10日分以上、容量では95ℓぐらいです。このルールは大きな荷物を持ち込む訪日観光客への対策でこのようになりました。
通路においてはいけません。稀にいらっしゃいます。トイレに行く人、車掌さんが通りますので通れなくなってしまいます。
また、断りなくデッキ部分に置くのもだめです。不審な荷物として車内放送で呼びだされます。
東海道新幹線でスーツケースがおけるのは下記4箇所です。
要予約の2箇所は、持ち込む荷物の3辺の計が160cmを超える場合は予約必須です。いずれかを予約してください。
新幹線の各車両のの最後部の座席と壁の間にデッドスペースがあります。このスペースは最後列の座席とセットで予約が必要です。「特大荷物スペースつき座席」と呼びます。
3辺の計が160cmを超える特大荷物を持っている場合はこの座席か、後に紹介する「特大荷物スペースつき座席」を予約してください。
この場所、以前は早い者勝ちでしたが、2020年5月20日から予約制になりました。
特大荷物スペースつき座席は、ネット予約(EX予約、スマートEX)、駅の窓口、券売機で事前予約できます。荷物を置くスペースだけの予約ではなく、座席とセットになった各車両の最後列の指定席を予約します。
以下、ネット予約画面のイメージです。
EX予約やスマートEXのネット予約では、会員メニューから「予約」→「特大荷物スペース利用」にチェックをつけて列車を検索して予約します。
駅の窓口で買う場合は、「特大荷物スペースつき座席」や「大きな荷物がある」と言えば予約してもらえます。
駅にある自動券売機なら、画面で列車を選択後、「特大荷物スペースつき座席」を選択して、該当する席を予約します。
自由席には特大荷物スペースつき座席はありません。特大荷物(3辺の計が160cmを超える)を持ち込むことはできません。
160cmを超える場合は少し高い指定席に乗るか、荷物を減らすしかありません。
ちょうど良いサイズのスーツケースがない場合は、158cmサイズのスーツケースレンタル(広告)という手もありますが、お金出してレンタルなら指定席の方が安くつきます。
全車両の左右両側(3列席、2列席)にありますので、荷物のサイズ的には十分おけます。ただ、大型連休は人も荷物も多くなり、まかないきれなくなります。
通常の3連休程度であればいっぱいになることはありませんが、大型連休の際は早めの予約が必要です。宅配便で送ってしまうことが可能なら郵送をお勧めします。
最後部の座席を利用する人が座席を倒すため、つぶれないようにしましょう。
トラブルにならないようにリクライニングの邪魔になったり、壊れてしまったりしないないように置くようにしてください。
自転車(競技用)を置いている人もいます。大型な荷物も置ける場所です。幅は1座席分の55cmあります。市販されているスーツケースで入らないようなサイズはありません。
イメージをもってもらえるように何点か写真を載せておきます。
3列席のスペース↑
荷物(寝ているおじさんじゃないよ)は、3列席分置けるので奥行きもとれます。
2列席のスペース↑
並のスーツケースであれば2つ並べても入ります。
グリーン車のスペース↑
グリーン席は、座席後部の足元部分に足を載せる台があるので邪魔です。
普通車の方がスペースは広いです。
といった具合です。
次に、2つめの専用置場について解説します。
一部の車両(4号車、6号車、13号車、15号車)のデッキ部に上下2段の荷物置き場があります。デッキ部にあるので席からは離れていますが、カギ付きなので盗難の心配はありません。
こちらも特大荷物スペースつき座席同様に予約時に指定します。
次に、頭上にある荷物棚をご紹介します。
各座席の頭上に荷物棚があります。在来線と同じで、全国どの新幹線に乗っても頭上に荷物棚があります。
3辺の合計が 160cm 以内の荷物は、座席上部の荷物棚に収納できるように設計されています。頭上にあるため、走行中でも盗難の心配が減ります。
奥行きは45cmあります。スーツケースの幅が45cm以内であれば問題ありません。
50cmを超えてくると多少は棚からはみ出します。それでも棚は斜めになっているので落ちることはありません。ただ、走行中は横揺れがありますので、しっかりと奥まで置くようにしましょう。
難点は荷物の上げ下げが大変なことです。
持ち上げられない女性の方はお隣の男性にお願いすれば、きっと手伝ってもらえるはずです。私も過去にお願いされたのが2回、自分から手伝い申し出たのは3、4回あります。
その他、車掌さんも手伝ってくれますが、都合よく近くにいることは少ないため、期待はうすいです。
乗務員にお申し出いただければ、荷物棚への上げ下ろしのお手伝いをさせていただきます。
ただし、業務に支障がない範囲での対応となるため、お客様の乗り降りにあわせ、必ずお手伝いをさせていただけるものではございませんので、ご了承ください。(出典:JR東海)
列車の最後部、頭上の荷物棚がだめな場合、最後は足元に置くしかありません。
足元にスーツケースを置くと邪魔という人もいますが、私は2時間ぐらいまでなら全然我慢できるレベルです。ただ50L超え、5泊用とかになると足元は厳しくなります。
足元に置く場合のサイズ感など座席別に紹介していきます。
進行方向に向かって先頭の座席は若干広くなっています。
写真のとおり、前の壁から座席までは57cmあります。
座った状態でも膝から壁まで40cmあります。幅が40cmまでの荷物なら問題ありません。
前の座席から自分の座席まで53cmあります。
実際は前座席の方のリクライニング分を除いて50cm程度とお考え下さい。
小柄な方なら置けますが移動中は窮屈に感じます。
※前座席のリクライニングに注意です。前の座席の人が座席を倒してきても大丈夫な範囲でおいてください。
新幹線の座席に普通に座った状態の写真です。
私は身長が165cmと小柄ですが、お尻を背もたれにつけた状態でも足元は半分ほど占有します。
実際に荷物としておけるのは幅が33cm程度です。
(後輩の手。爪きっとけよ~)
横幅は普通車であれば先頭でも他座席でも同じです。
横幅は40cmあります。
※各車両の3人席、真ん中のB席だけは43cmと少しだけ広くなっています。
B席は3cm広いですが、両隣に人が座る可能性が高いのでお勧めはしません。
グリーン車の一番先頭の座席は一番広そうですが、足元にある足載せ台が邪魔です。
壁からだと座席まで64cmありますが、足載せ台から座席までは40cmです。荷物を置くスペースは普通車の方が広く確保できます。
荷物の幅は30㎝が目安です。足元に置けなくもないですが、狭いので可能であれば頭上に置くのが一番です。
あと、本当はNGなのですが、隣の席の足元という手があります。
連休前など超混雑時は別にして、グリーン車の場合は隣に人が座る可能性はかなり低い。
私もグリーンに乗るときはいつも拝借しています。ルール上はダメですが、黙認状態。どうしてもというときはお使いください。
サイズ感の理解のためにスーツケースの目安をご参考にのせておきます。メーカによって差はあるので目安として考えて下さい。
サイズは3辺の合計を表します。
容量で39L、1泊~3泊用です。
このサイズは飛行機の機内に持ち込めるサイズでよく販売されているサイズです。
新幹線で足元においても気にならないレベルのサイズです。
容量では40から69L、3泊から5泊。
165cmぐらいの人の腰の高さぐらい。近場の海外旅行などにも行きやすいサイズ。
新幹線の足元に置くと窮屈なサイズですが、置けないことはないです。
容量では70から90L、5泊から10泊。
165cmぐらいの人のヘソの高さぐらい。1週間ほどの旅行など用です。
飛行機だと158cmぐらいまでは無料で預け入れできるサイズ。新幹線だと159cmまで普通に持ち込めます。
新幹線だと足元は厳しくなります。荷物棚など活用した方が良いです。
90L以上の容量で10泊以上用です。
165cmぐらいの人のみぞおちぐらいまでの高さでかなり大き目です。小柄な大人も入ってしまえそうな大きさです。
以前は置き場に困るのでスーツケースはレンタルしていました。最近は妻と出張がかぶる時にもときどき借ります。
アイエルレンタル(広告)というところです。
色々とサービスありますが、スーツケースをレンタルすると、準備したり受取などで事前に郵送してもらう必要があるんですよん。その期間がもったいない。
このアイエルレンタルさんは旅行開始の3日前に届くようにしてくれます。しかもその期間が無料なのです。
返す時にも1日分無料です。合わせて4日間無料。出張後、翌日には返せない時がありますが、それでも助かります。
やはり、現実的に置く場所として楽なのは頭上の荷物棚です。
グリーン車は、足載せ台のせいで足元は狭いので、やはり頭上の荷物棚が良いでしょう。
最後にポイントを整理すると
■荷物をおける場所(使いやすい順)
頭上荷物棚・・おける目安3辺160cm以内、15kgまで
足元に置く・・・おける目安:横40cm、縦20cm
車両最後部・・専用席を事前予約
車両デッキ・・・専用席を事前予約
ルールを整理すると、3辺の計によって下記のとおり
■持ち込みのルール
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