最終更新:2024/10/20 12:04:57
予約した新幹線に乗り遅れたケースは私もも2回ほど経験があります。
指定席を予約していて乗り遅れた場合、後続列車の自由席なら追加料金などなく利用できます。JRの救済処置として公式に認められています。(一部の割引切符では駄目な場合があります)
乗り遅れてしまった指定席は発車してしまうと無効になるので変更や払い戻しはできません。
後続の自由席には乗り遅れた指定席券で乗車できますので、まだすぐには捨てないでください。自由席は当日であればどの列車に乗ってもかまいません。終電は後続列車がないので自由席も利用できないためご注意を。
それぞれ、パターン別にJR規約に基づいて解説します。
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列車が出発してしまっている場合はその時点でなんらか損が発生します。被害を最小限にするためには、乗車を予定していた当日中に対処が必要です。JRによる救済措置もあります。予約方法によって違うためそれぞれのパターンで解説します。グリーン車も同じです。
この場合の救済方法は1つだけです。
新幹線の駅に行って、そのままホームに来た新幹線に乗ってください。座席は自由席に限り座れます。乗り遅れた特急券は降りるまで持っていること。
自由席の車両は下記のとおりです。大型連休時は「のぞみ」は自由席がないため、立って乗車するか「ひかり」「こだま」を利用してください。
このように、JRでは指定席で乗り遅れた場合に後続列車の自由席を利用してもよいという救済があります。手続きも料金も不要です。
もう移動はあきらめて払い戻しを考える人もいると思いますが、かなり損します。
まず、特急券(指定券)の払い戻しは不可です。当日の自由席に乗らなければ紙くずになります。また、後続列車の指定席に座ると指定料金を再度払う必要があります。
一方で、乗車券は払い戻しが可能です。乗車券の有効期限内であれば220円の手数料で払い戻しできます。乗車券をカードで購入している場合は購入時に使用したカードが必要です。手元にないと払い戻ししてくれません。
乗車券だけは払い戻されるので、およそ半額だけが戻ることになります。
EX予約、スマートEXのIC乗車の場合は2パターンから対応が選べます。救済措置として当日中の後続列車の自由席に乗れます。手数料も会員画面からの変更手続きも不要でそのまま後続列車の自由席に乗って構いません。
IC乗車の場合は列車が出発していても特急券の払い戻しが可能です。ただし、手数料が特定額といって購入時の約40%を手数料としてとられます。発券していなければ翌日以降に自動的に払い戻し手続きが行われます。
発券している場合はかならず当日中に窓口で払い戻し手続きを行ってください。
金額目安ですが、EX予約で東京から名古屋間の場合は10,880円。これを乗り遅れて払い戻した場合は4,500円手数料がとられ、6,380円戻ってきます。
IC乗車では乗車券も一体なので乗車券の払い戻しは別に必要ありません。
e特急券で予約していた場合は窓口で購入する切符と扱いは同じです。救済方法は1つしかなく、後続の自由席に乗ることです。
e特急券の払い戻しは列車が発車してしまうと不可です。当日の自由席に乗らなければ紙くずです。また、後続列車の指定席に座ると指定料金を再度払う必要があります。
e特急券ということは、乗車券は別に購入しているはずです(もしくは購入前)。購入している場合は乗車券の払い戻しは可能なので必要に応じて窓口で払い戻しをしてください。有効期限内であれば220円の手数料で払い戻ししてくれます。
早特商品はJR東海が公式に売り出している割引きっぷです。EX予約、スマートEXそれぞれであります。これら早特で乗り遅れると救済措置がありません。
早めの予約や特定の日に割引になる代わりに救済などの措置がとられていません。割引系の切符はほとんどが制限付きです。
唯一可能な対応は、払い戻しを受けることです。こちらも指定席同様に特定額という手数料が区間や早特商品ごとに決められています。
早特商品とは
エクスプレス予約では、3日前や21週間前など早期に予約すると割引サービスが受けられるサービスです。
早特商品での乗り遅れ=買い直しです。早特商品は自由席よりも割安なので、安く自由席に乗車する裏技になってしまいます。
自由席は、乗り遅れるというものはありません。唯一あるとしたら、自由席券をもっていて、最終列車に乗り遅れた場合です。
自由席の場合は払い戻しの手続き中心にお伝えします。
窓口で購入した切符は窓口で払い戻し手続きを行ってください。当日乗らないのであれば窓口で当日中に払い戻し手続きが必要です。翌日になってしまうと払い戻しはできなくなります。
EX予約やスマートEXで予約していた場合は自動的に手数料が差し引かれて自動精算されます。手数料は自由席のe特急券だと220円、IC乗車だと320円です。
わざわざ窓口に並ぶ必要がありません。ただし、発券していると状況が変わります。
きっぷを発券している場合、窓口で払い戻し手続きを当日中に行う必要があります。
EX予約の自由席は自動払い戻ししてくれます。220円が手数料として引かれ、残りが戻ってきます。
ただし、こちらも発券していると状況が変わり、窓口で払い戻し手続きを行う必要があります。
払い戻しを受ける際にハマりがちなのがクレジットカードで購入している場合です。カードは乗り遅れを想定して必ず当日はもって新幹線に乗ってください。
理由は、払い戻しを受けるときに必要だからです。以前はカードで買って現金で払い戻しできたのですが、そうするとカードから簡単に現金化ができてしまうことからカード会社が禁止としました。法律違反ではないですが、この方法で借金が膨らんだ人が多く社会問題化もしたため今はできません(少なくとも新幹線の切符では)。
あとは払い戻しをする切符(発券している場合)。
新幹線に乗車する場合は乗車券も購入しているはずです。EX予約、スマートEXのICカード利用時はセットになっているため気にする必要はありません。
この乗車券は距離に応じて有効期限が決められていますが、乗り遅れてキャンセルする場合には乗車券の払い戻しを忘れずに行ってください。ついつい特急券のことばかり気にしていて忘れがちです。
基本的に払い戻しや、後続列車に乗るというのは当日中に対応が必要です。
翌日になってしまうと救済も払い戻しもありません。(EX予約、スマートEXの一部自動精算は除く)
列車が遅延したときは長期間の払い戻しができますが、これは利用者が悪くないからです。逆に指定席などを予約しておいて乗らないと、JRとしては損害になります。なので救済措置は設けた上で原則当日中の手続きになるのです。
指定席を予約している場合、先に到着した列車の自由席に乗るのはルール違反です。
(列車が遅延している場合など特例は除く)
以前私は、ホームで待っていて、到着した列車の自由席が空いていそうであれば、乗ってしまったことがありました。
乗り遅れた場合、後続列車に乗れるのはJRの救済措置であって、早い列車に乗ることは認められていません。
最悪は切符没収(現実的に無いとは思いますが)となる可能性もあります。
私も当サイトで指摘されて気が付いたのですが、JRの規約ではこの方法は規約違反ですのでご注意ください。
誤解しないでほしいのですが、乗り遅れた指定券で後続列車の自由席に座れるのは、乗り遅れた場合や列車遅延の場合に限られます。無理な駆け込み乗車を防ぐためでもあります。
私も後から知りましたが、JRの規約上、指定券では同じ列車の自由席に座ることは認められていません。
かなり前ですが、指定席で隣席の方があまりにも体臭がひどかったことがあり、同じ列車の自由席に移動したことがあります。黙って自由席に移動するのはNGです。事情がある場合は車掌さんに断ってからにしましょう。車掌さんに事情を説明すれば快く対応してくれます。
指定席特急券については、乗り遅れた場合でも指定された列車の乗車日と同じ日のうちなら普通車自由席に限ってご利用できます。なお、指定席に乗車される場合は、指定席特急料金を全額お支払いいただきます。
(出典)JR東海 きっぷのルール
EX予約やスマートEXでは予約の変更、キャンセルは無料で何度もできます。窓口で買った切符も1回までは無料で変更できます。
「危ないな」と思ったら直ぐに時間変更をしておきましょう。
私もやってしまった2回は、「あー。後で予約変更しておこう」って思いながら忘れてしまったパターンです。
乗り遅れて、自由席で帰ったことが1回。出張がキャンセルがされたのに予約していたことをすっかり忘れていて紙屑と化したことが1回ありました。紙屑と化しても会社は当然払ってくれないので自腹でした(泣)
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