当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

東海道新幹線の喫煙ルームと喫煙席

2024年3月までの東海道新幹線の喫煙ルーム

最終更新:2024/05/19 10:55:01

新幹線列車内の喫煙ルームと喫煙席

喫煙

喫煙者にとっては長距離の新幹線移動でタバコが吸えないのは結構な苦痛です。私自身も「吸えない」と思うと無性に吸いたくなります。

 

しかし、大変残念です。

 

2024年3月で新幹線の中で吸える列車は国内からなくなりました。

 

唯一国内で、東海道新幹線、山陽新幹線に喫煙ルームがあったのですが、2024年3月16日をもって廃止されました。2020年3月に700系新幹線の喫煙車両が廃止、そこから4年、喫煙ルームまで廃止となってしまいました。

 

現在は、駅のホームや改札内コンコースに喫煙場所が必ずあるので駅で利用しましょう。

 

本記事は当時の喫煙ルームの状況を記録として残します。

 

(広告)

 

東海道新幹線の喫煙ルーム廃止の理由

喫煙者の減少が一番の理由です。
その中で、防災対策への意識が増えてきたという点です。新幹線に何時間も閉じ込められるニュースを見たことがある方は多いと思います。喫煙ルームに飲料水をストックすることで災害対策へとシフトしました。

 

喫煙者の減少

2007年7月、N700系車両が登場したタイミングで列車内に喫煙ルームが設置され、700系の喫煙車両を順次廃止する動きでした。同タイミングでJR東日本の新幹線(東北、秋田、山形、上越、長野)が全面禁煙に動く中、異形の動きで喫煙者には好評でした。

 

2007年当時はまだ全国の喫煙者数は40%近くあり、需要も多かったことが背景にあります。2019年時点の厚生省調査では男女合わせて16.7%。10年で半減です。確かに自分の周りも気づいたらやめていますね。

 

今後は喫煙者の増加は見込まれず、減る一方です。そんな中でコストのかかる喫煙ルーム廃止する判断をするのは、株式会社であるJR東海は当然です。

 

 

防災対策として喫煙ルームを活用

新幹線が長時間運転を見合わせたというニュースは誰しもが耳にしたことがあるはずです。

 

直近では、2023年8月16日(お盆時期)に大雨の影響で5時間半にわたり運転を見合わせています。当時はまだワゴン車販売がありましたが、列車内のワゴン販売は2023年10月で終了しています。
今起きると、何も買えないのです。

 

その前は2022年9月には台風で12時間以上運転を見合わせています。

 

 

毎年1回ぐらいはある新幹線の運転見合わせですが、これまで有効な対策はとれていませんでした。この喫煙ルームは非常用飲料水が配備されています。

 

数時間なら問題ないですが、10時間超えて飲み物も何もないと体調悪くなる人もでてきますからね。真夏に停電だと空調も持ちません。

 

最悪「トイレの水飲めばいいじゃん」って意見もありそうですが、新幹線のトイレ、洗面台の水は飲み水ではありません。
新幹線の列車内の水は、井戸水や工業用水ではなく水道水です。飲めない理由は、タンクに水を貯めているので、塩素濃度が飲料水レベルに保てないからです。
(参考:withnews様

 

これら災害対策に使われるのなら、喫煙者としても納得感ありますね。

 

 

 

東海道新幹線(東京~新大阪間) のぞみ、ひかり、こだまでの喫煙

現在はどの列車でも列車内で喫煙はできません。

 

2024年3月16日までは、全ての列車内で喫煙が可能でした。3ヶ所にある喫煙ルームを利用し、各駅の喫煙場所も併用していました。

 

東海道新幹線の喫煙ルームの設備と設置場所はどの列車にのっても同じでした。

 

最新のN700Sでも喫煙ルームがしっかりついています。JR東海は喫煙者に優しい!と思っていた矢先に廃止されました。

 

東海道新幹線のぞみ、ひかり、こだまの喫煙所
車両種類 喫煙場所 列車
N700S
20年7月より運行
喫煙ルーム
2024年3月廃止
のぞみ、ひかり、こだま
運行本数少ない
N700A 喫煙ルーム
2024年3月廃止
のぞみ、ひかり、こだま
N700 喫煙ルーム
2024年3月廃止
のぞみ、ひかり、こだま
700系
2020年3月引退
喫煙席・デッキ ひかり、こだま
のぞみ臨時列車

 

 

喫煙ルームの場所(24年3月廃止)

今は亡き喫煙ルームですが、以下の号車デッキ部分に設置されていました。現在は防災用の水が備蓄されています。

  • 3号車(博多寄り)2024年3月廃止
  • 10号車(東京寄り)2024年3月廃止
  • 15号車(博多寄り)2024年3月廃止

※10号車はグリーン席利用者専用です。
※7号車は2022年3月22日に廃止されてテレワーク用のブース。
※3,10,15号車は2024年3月16日に廃止されて防災用の水が配備。

 

 

新幹線内の喫煙ルーム
当時の喫煙ルームの写真です。同時に4人が利用できました。狭いにもかかわらず誰も文句は言わず。窓もあって外の景色も一服できたのが懐かしい。

(広告)

 

 

700系の喫煙席(20年3月に引退)

喫煙席は2020年3月をもって引退してしまいました。それまでは国内で唯一喫煙席がある列車でした。以降すべて喫煙ルームに統一されました。悲しいので永久に記事に残します。

 

当時まではめずらしく、喫煙が可能な喫煙車両がありました。以下号車の全席肘掛け部分に灰皿があり、席でタバコが吸えるタイムスリップしたような列車でした。

 

喫煙者の私でも、混雑した際の喫煙席は煙たくて辛かったですね。空いている列車で前後に人がいない場合だと降りたくなくなるぐらい快適な移動時間でした。

 

喫煙席があった座席

  • 10号車(グリーン車)
  • 15号車
  • 16号車

 

以下は15号車、窓側座席の灰皿の写真。喫煙席以外に15号車と16号車間のデッキにも灰皿がありました。
新幹線の喫煙席灰皿

 

 

 

700系デッキの灰皿
15号車と16号車の間のデッキ部分の灰皿(2018年1月撮影:700系新幹線のデッキ灰皿)

(広告)

 

 

 

山陽新幹線(新大阪~博多・鹿児島中央間) みずほ、さくら、のぞみ、ひかり、こだま

山陽新幹線も2024年3月16日で喫煙ルームが廃止。列車内で吸える新幹線はもうありません。

 

700系の8両編成の場合は列車内に喫煙できる場所がありません。喫煙ルームが設置されている列車では座席は全席禁煙です。

山陽新幹線の車両タイプ別での喫煙可否
車両種類 喫煙場所

N700S(16両編成)

全面禁煙

N700系(16両編成)

全面禁煙

N700系(8両編成)

全面禁煙

700系(16両編成)
20年3月で引退

喫煙席

700系(8両編成)

全面禁煙

500系(8両編成)

全面禁煙

 

 

 

九州新幹線みずほ、さくら、つばめ

九州新幹線は山陽新幹線との相互乗り入れがあり、新大阪~博多~鹿児島中央で運行しています。

 

九州新幹線も2024年3月16日から列車内は全面禁煙です。

 

24年3月までは山陽新幹線に乗り入れしているN700系車両には喫煙ルームがありました。九州新幹線の車両である800系では昔からタバコは吸えません。

九州新幹線の車両タイプ別での喫煙可否
車両種類 喫煙場所

N700系(8両編成)

全面禁煙

800系(6両編成)

全面禁煙

みずほ、さくら、つばめでそれぞれ使用される車両が決まっていますが、「さくら」だけは混在します。

 

 

「みずほ」「さくら」N700系(新大阪~鹿児島中央)

2024年3月16日で廃止されました。
以前は喫煙ルームが3号車、7号車デッキ部分(鹿児島中央寄り)にありました。九州新幹線というよりも山陽新幹線が乗り入れしていたN700系です。喫煙ルームが設置されていました。

 

 

「さくら」「つばめ」800系(博多~鹿児島中央)

JR九州800系新幹線は全面禁煙です。
800系新幹線は山陽新幹線への乗り入れもなく、800系は全面禁煙です。

 

 

 

その他、全国の新幹線の喫煙事情

北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線では、列車内には喫煙ルームも喫煙席もなく、一切吸うことはできません。

 

停車時間が長い駅や、目的地に到着すると同時にホームの喫煙所は喫煙者で埋まります。

 

 

 

まとめ

2024年3月16日以降、日本国内の新幹線は列車内はすべて禁煙です。

 

タバコは新幹線のホームで吸い貯めしましょう(笑)。駅の喫煙場所の記事で駅ごとに喫煙所の位置をご紹介しています。

 

(広告)