最終更新:2024/10/06 10:49:46
東海道新幹線ではグリーン車というワンランク上の指定席が準備されており、通常の新幹線料金に追加料金を支払うことで誰でも利用できます。
有名人や要人、皇室も新幹線を利用する際はグリーン車を利用するケースが多いです。
お金があればグリーンを必ずしも利用するかというと、違います。例えば子供連れや大きな荷物がある場合は普通車の方が良いケースもあります。
普通車との料金、設備やメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
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グリーン車とは設備が豪華で、座席もゆったりと利用できる特別な車両を指します。
JRが国鉄の時代から続くサービスで、飛行機のファーストクラスよりは劣りますが落ち着いた環境で移動ができます。
利用には通常料金とは別にグリーン券を購入する必要があります。
北陸・東北・北海道新幹線では、更に上位クラスの「グランクラス」がありますが、東海道新幹線ではグリーン車か普通車のどちらかになります。
東海道新幹線に直結している山陽新幹線の新大阪~博多、九州新幹線の博多~鹿児島中央では一部グリーン車が無い列車もあります。
列車 | グリーン車の号車 | 運行区間 |
---|---|---|
のぞみ N700系 |
8、9、10号車 | 東京~博多 |
みずほ N700系 (8両編成) |
6号車 | 新大阪~鹿児島中央 |
さくら N700系 (8両編成) |
6号車 | 新大阪~鹿児島中央 |
ひかり N700系 (8両編成) |
6号車 | 新大阪~博多 |
ひかり N700系 |
8、9、10号車 | 東京~博多 |
ひかりレールスター 700系 |
なし | 新大阪~博多 |
こだま N700系 (8両編成) |
6号車 | 新大阪~三原、新下関~博多 |
こだま N700系 |
8、9、10号車 | 小倉~博多、東京~新大阪 |
こだま N700系 (8両編成) |
なし | 新大阪~博多 |
こだま 500系 (8両編成) |
なし | 新大阪~博多 |
かがやき | 11、12号車(注) | 東京~金沢 |
はくたか | 11、12号車(注) | 東京~金沢 |
つるぎ | 11号車 | 富山~金沢 |
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グリーン車は普通車の料金にさらに上乗せでグリーン料金が必要です。距離に応じて6段階で料金が決まります。目安としては100km毎に1,000円です。
東京~名古屋が約4,000円、東京~京都・新大阪が5,000円ぐらいの追加料金となります。
グリーン料金は距離だけで決まるため、「のぞみ」「ひかり」「こだま」、「おとな」「こども」、「閑散期」「繁忙期」のいずれでもグリーン料金は同じです。
距離 | 料金 | 東京駅発の利用駅 | 新大阪発の利用駅 |
---|---|---|---|
100kmまで | 1,300円 | 品川、新横浜、小田原 | 京都、新神戸、西明石、姫路 |
200kmまで | 2,800円 | 熱海、三島、新富士、静岡 | 名古屋、岐阜羽島、米原 相生、岡山 |
400kmまで | 4,190円 | 掛川、浜松、豊橋、三河安城、名古屋、岐阜羽島 | 静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城 新倉敷、福山、新尾道、三原、東広島、広島、新岩国 |
600kmまで | 5,400円 | 米原、京都、新大阪、新神戸 | 東京、品川、新横浜、小田原、熱海、三島、新富士 徳山、新山口、厚狭、新下関、小倉 |
800kmまで | 6,600円 | 西明石、姫路、相生、岡山、新倉敷、福山 | 博多 |
801km以上 | 7,790円 | 新尾道、三原、東広島、広島、新岩国、徳山、新山口、厚狭、新下関、小倉、博多 | 該当なし |
距離 | 料金 | 参考区間(博多発) |
---|---|---|
100kmまで | 1,050円 | 新鳥栖、久留米、筑後船小屋、新大牟田、新玉名 |
200kmまで | 2,100円 | 熊本、新八代、新水俣 |
201km以上 | 3,150円 | 出水、川内、鹿児島中央 |
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グリーン車は前後の間隔に大きな違いはありませんが、座席の幅が10cmも違い、ゆったりしています。
私は小柄なので普通車の座席幅で十分かと思いきや、グリーン車に乗った後は普通車が「狭っ!」と感じるのでやはり体系に限らず快適なのでしょう。
(グリーン車)
座席自体の横幅は51cm、前の座席との間隔は54cm
(普通車)
座席自体の横幅は40cm、前の座席との間隔は52cm
グリーン車ならではの設備がいくつかあります。
座席の違いについて詳しくは新幹線グリーン車の座席の違いで写真入りで詳しくご紹介しています。
グリーン車は普通車と比べると格段に静かです。一人で乗車する方が多く、騒ぐような子連れや若者が少ないのが一番の理由です。
普通車は走行音が結構ありますが、グリーン車はほんとに静かです。
グリーン車に乗るとオーラをまとった人たちを見かけます。
実際にグリーン車に乗る人の60%は経営・管理職の役職の人です。ちなみに世帯収入は44.1%の人が年収1,000万円を超えており、内16.9%は年収2,000万円以上です。
(出典)2024年株式会社JR東海エージェンシーのマーケティング調査結果
気のせいではなく、私と違って相応の人が利用する率が高いのですね。特に接するわけではありませんが、ガサガサお菓子を食べたり、パソコンの操作音がうるさかったりというのがありません。
「のぞみ」「ひかり」のグリーン車であれば、おしぼりを配ってくれます。
このおしぼりは肉厚で、嫁が子供と出かけるときに重宝するらしく、グリーン車を利用する度に持ち帰るよう指示を受けております(笑)
このおしぼり実は只者ではないです。なんと綿100%なんです!
日清紡テキスタイル株式会社の「めんです」という商品名です。
一応通販でも誰でも買えます。
あと、グリーン車専門のパーサーさんが頻繁に通りますので、毛布の貸し出しや、切符の変更、座席の変更などタイミング良く対応してもらえます。
子供連れならグリーンが良いと思うかもしれませんが、子供連れには向きません。静かな空間だからです。
普通車であれば多少騒いでしまってもお互い様の面がありますが、グリーンはそうはいきません。静かな移動時間を買っている人たちからすると迷惑になってしまいます。
また、普通車であれば隣の席が空いていれば子供に使わせてしまっても車掌さんは黙認です。(本来はダメですよ)。グリーンになると必ず注意されます。
このように、子供を乗せるのであれば、おとなしく席に座って寝る子や、本でも静かに読む性格の子であれば可能ですが、少なくとも我が家は高校生ぐらいまでは無理だと思っています。高校生にグリーンは贅沢ですが(笑)
グリーン車は2人x2人の席が横一列で、間に通路があります。普段であれば隣に人が座ることはめったにありません。隣に人がいないのも、なんとなくグリーン車の特権だと思っている人もいるはずです。
ところが、連休前や週末の18時、19時頃になるとグリーン車も満席になったり、混雑したりします。こうなると隣に人が座る率が高まります。隣に人が座るとせっかくのグリーンが台無しという気分になります。
私の場合ですが、グリーンは「人に邪魔されない静かな時間」というイメージが勝手に出来上がっており、隣に人が座ることでこれが半減してしまいます。混んでいても、空いていても同じ料金なので損した気分です。
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グリーン車を利用したい場合は切符を購入する際に「グリーン車で」と言うだけです。
自動券売機でも買うことができます。
グリーン券は特急券と同じ1枚のきっぷになります。
駅の窓口であればグリーンへの変更ができます。
また、列車内で車掌さんに言えばグリーンへの変更もできます。
もちろんグリーン車との差額の支払いが必要ですよ。
JR東日本の新幹線では自動券売機で普通車からグリーン車への変更ができるようですが、個人的には試したことがありません。
エクスプレス予約の会員になると、東京~新大阪を6往復するとグリーン車に無料で乗れます。
私はいつもこのエクスプレス予約のグリーンプログラムというポイント制度を利用しています。
グリーン車を利用する場面ですが、必ず連休前や週末の普通車が混雑しているタイミングを狙います。
個人的には空いている普通車であれば、わざわざグリーン料金を払って乗るまでではないと思います。
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