最終更新:2024/05/11 14:18:59
新幹線に乗車した場合、何らかの方法で領収書は必ず発行してもらえます。インボイス対応の適格簡易請求書としても対応しています。
エクスプレス予約やみどりの窓口、自動券売機で購入した場合はJRが発行します。旅行会社や金券ショップでの購入はそのお店が発行します。販売元が発行することが一般的なルールで、原則発行は拒否できません。
注意が必要なのは、もらい忘れた場合や紛失してしまった場合です。本記事では、購入方法ごとに新幹線の領収書の入手方法や後日発行、状況別の疑問についてご紹介します。
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もらえます。
乗車の翌日から15か月間はエクスプレス予約、スマートEXの会員画面から自分で発行できます。何度でも同じものが発行できるので紛失してしまっても問題ありません。
もらえます。
乗車時の「ICご利用票」「EXICカード」を提示すれば窓口で発行してもらうことができます。東京~新大阪の新幹線車内で車掌さんに携帯端末で発行してもらうこともできます。
EX-ICや、スマートEXの場合、乗車翌日以降に会員画面から自分で印刷します。当日は印刷できません。
どうしても当日必要な場合は、窓口や料金精算所、列車内の車掌さんに頼んで発行してもらう必要があります。発行してもらうにはICご利用票とICカードの提示が必要です。
以下は実際に乗車当日、名古屋駅の料金精算所で領収書を頼んで入手した例です。
但し書きには、EXICで乗車した旨の標記。宛名は何も言わなかったところ、空欄になりました。快諾して慣れた様子で書いてくれます。
この場合の領収書は手書き式の領収書になるため、手書き式の領収書が欲しい方もこの方法で入手できます。
e特急券で乗車する場合は、乗車時にきっぷを受け取る必要があります。きっぷを受け取る券売機、窓口で発券する際に領収書の有無が指定ができます。
EXご利用票は領収書としては使えません。JRも領収書としては発行しているものではありません。
自分の座席位置と車内での検札を目的としています。一般的な領収書として必要な発行者、購入者、内容が不足しています。
窓口で購入時に「領収書をお願いします」といえばもらえます。
もらい忘れてしまった場合は下車するまでであれば窓口、列車内、料金精算所で切符を見せれば再発行してもらえます。
JR東海では「JR全線きっぷうりば」といいます。「みどりの窓口」はJR東日本、西日本でのみ使います。
自動券売機を操作して、発券直前の最後に操作画面上で領収書発券のボタンを押せば発券できます。
自動券売機で発券した領収書には宛名がないので、宛名入りが必要な場合は窓口で切符を見せれば発行してくれます。
券売機での「領収書」発行ボタン。券売機には数種類ありますが、いずれもお金やカード投入後に画面上に表示されます。
自動券売機で発行した領収書
領収書は購入先の旅行会社や金券ショップの名義になります。いずれの場合でも「領収書をお願いします」と言えばもらうことができます。
JR各社が提供するネット予約のサービスは6つあり、いずれの場合も領収書は発行してもらえます。
それぞれ切符を発券するタイプの場合は、発券時に発券機から発行します。チケットレスタイプのサービスを利用した場合は会員画面より自分で印刷します。
切符で乗車した場合は、後日の発行や再発行は原則できません。乗車時の切符が万が一手元に残っていれば発行してもらえますので窓口で発行してもらってください。
切符は下車時の改札で特別に申し出さない限り回収されます。申し出れば有人改札で「無効印」が押されますが、持ち帰ることができます。下記が実際のものです。
エクスプレス予約の会員画面より自分で発行するため、逆に後日しか発行できません。最大15ヶ月前までさかのぼって発行できます。
新幹線の切符が手元にある間は、領収書は再発行してもらえます。領収書を複数名分に分けたい場合や、1つにまとめたい場合も同じです。EX予約やスマートEXなどネット予約した場合でも応じてもらえます。
タイミング | 発行方法 |
---|---|
改札に入る前 | みどりの窓口 |
乗車中 | 列車内の車掌さん |
改札を出る前 | 料金精算所 |
改札を出てから | 不可(EXICは除く) |
※料金精算所は各改札付近にあります。
切符の払い戻しはする場合は、乗車券が220円、特急券は2日前までは340円、前日以降は30%の手数料がかかります。この払い戻し手数料分の領収書も窓口で発行してもらうことができます。
返す必要はありません。払い戻しには特急券と乗車券だけあれば可能です。厳密には領収書は返す必要がありますが、窓口で領収書の返却を求められることはまずないです。
例えば、新大阪から東京のきっぷを購入した場合に、名古屋から東京までの領収書がもらえるのか?
貰えません。
当然バラバラに切符を購入(新大阪~名古屋、名古屋~東京)していれば領収書は普通に出ます。
一番の理由は新大阪から東京までとおしで購入した場合と、ばらばらで購入した場合は料金が違うためです。
料金が異なる区間で2回領収書を発行したらどうなるでしょうか?
実際に支払った金額よりも高額な領収書が入手できてしまうため、不正が容易にできてしまいます。新大阪-東京の例では、13,000円ぐらいのきっぷに対して、15,000円の領収書が貰えてしまうことになります。
領収書は購入した物(新大阪~東京のきっぷ)に対して発行されるため、違う商品(名古屋~東京)は発行できません。金額が変わらないような、人数の分割や、特急券と乗車券の分割(EX-ICなど一体は除く)は可能です。
当然ながら、JR東海も適格請求書発行事業者です。インボイス制度対応の領収書が発行できます。
鉄道会社は適格簡易請求書としても認められているため、領収書を請求書の代わりとすることができます。
通常は購入時に領収書をもらうのが一番シンプルです。
分割したり、後日発行であったりになると面倒になることや、発行できないケースもあるためご注意ください。
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