最終更新:2025/10/12 11:25:55
「中学生なのに、こども料金でバレないかな・・・」
「小学生なのに幼稚園で通せないかな・・・」
もしあなたがこのように考えているなら、いますぐその考えを改めてください。
結論から言えば、新幹線での不正乗車は非常に高い確率で発覚します。バレた時の代償はとても大きいです。
この記事では、不正乗車を助長する意図はまったくありません。むしろ、その危険性と厳罰を正確に理解してもらい、絶対に不正行為を行わないようにするための啓発記事です。
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新幹線で小学生が子供料金。中学から大人料金、小学校入学までは幼児で無料(自由性に限る)になります。
厳密には小学校に入学する年の4/1から、卒業する年の3/31までが子供料金です。
詳しくは新幹線の子供料金を詳しくご紹介をご参照ください。
子供料金だと自由席でも指定席でも大人料金の半額になります。幼児は自由席の場合に限り無料で新幹線に乗れます。
子供料金は東海道新幹線の料金検索で計算してくれます。
新幹線での不正乗車や年齢詐称が発覚するケースは、「改札通過時」「車内での検札時」に「目視による不審者の発見」です。特に、中学生以上が子供料金の切符で乗車した場合の発覚リスクは非常に高いです。
子供関係で間違いが起きるのは、下記の2ケースだと思います。
上記1点目はきっぷの不正使用。2つ目は不正乗車とJRでは規定で定義されています。
では、それぞれがどんな状況でバレるのかそれぞれ解説します。(発覚頻度が高い順)
子供料金の切符やICカードで改札を通過すると、通常とは異なる「ピヨピヨ」といった特殊な音と緑のランプが点灯します。これは、駅員・警備員に「この人は子供料金の利用者である」と警告するシステムです。
改札では駅員さんや警備員さんがこれらの警告音に注意を払っています。外見が明らかに中学生以上・成人の場合、即座に呼び止められます。
下記のように実例を見てもらえばリスクの高さがわかると思います。
東京、品川、名古屋、京都の改札の実際の様子です。
在来線と違い、常に誰かが監視しています。また、人が乗客対応中で偶然いなくても、監視カメラによってダブルで監視されています。それでアウトです。
中学生になったばかりの人が子供料金でバレるケースもあります。こちらは状況によりけりです。
改札で監視している人の判断で声をかけるかどうかが決まります。子供料金の場合は身分証の提示は義務ではありませんが、お互いに証明できないと平行線のままです。
平行線の場合、乗客側が認めた時に発覚となります。例えば生年月日確認や、干支の確認など会話の中で年齢が発覚します。ソワソワしていたり、焦っていたりするとその言動がプロの目に見抜かれます。
乗車駅の改札で最後まで認めない場合は乗車を拒否されます。
降車駅の改札だと年齢が確認できるまで駅の事務所で軟禁状態となる可能性もあります。
いずれの場合も、認めないと最後は警察沙汰で締めくくられます。
改札以外では新幹線の列車内で発覚するケースがあります。
特に改札で声を掛けられなくても列車内を車掌さんが見回っています。最近では警備服を着た警備員さんもいますが、彼らはそこまでは見ていません。
列車内の見回りは指定席と自由席で扱いが少々違います。
指定席の場合は車掌さんが手元に持つ携帯型端末で子供料金を含む割引乗車がどの席かを把握しています。
以前は全席のきっぷを確認して回っていましたが、今は確認が必要だと車掌さんが判断した場合のみです。彼らの目で「おや?」と思った場合にきっぷの提示を求められます。拒否はできません。
車掌さんが乗客の容姿、言動などから判断します。こちらも最後は客側が認めたことで発覚します。
認めない場合、駅の事務所へ連れて行かれ、最後は警察を呼ばれて終わります。彼らに身体調査や拘束し続ける権限はないため、最後は警察を呼ぶしかなくなってしまいます。
車掌さんが回ってきたらトイレに隠れるという古典的な方法は通じません。逆に子供料金で空席になっている座席はマークされます。
東海道新幹線では今でも自由席では各席を車掌さんは全員のきっぷを確認に来ます。
以前は検札と呼ばれていましたが、現在は「車内改札」といいます。
1人1人のきっぷを確認します。区間や日付、こどもなら大人でないかをチェックしています。
当然ながら、車掌さんの判断で指定席と同じように「おや?」と思われたら確認が始まります。怪しいと思われた度合いが高ければ執拗に確認が始まり、証明できなければ最後は警察を呼ばれます。
座る座席が固定されていない分、どうしても自由席の方が若干ですが甘くなります。
ここでバレるケースは稀です。
窓口で購入する場合に年齢を確認される可能性はありますが、確認があっても聞くレベルです。そもそも誰が乗車するのかはその場で判断も確認もできないからです。
自動券売機で買う場合は機械なのでわかりません。
20歳以上が自ら子供用きっぷで乗った場合と、親が子供の料金をごまかして乗った場合です。
民事と刑事罰の両方を受けます。
1つ目が民事としてJRへの支払いです。JR旅客営業規則(第264条)に記載があり、国も認めている罰則で争うのは無駄です。
購入した不正な切符は無効とされ、発覚した駅までの料金と、さらに同区間の2倍を支払います。降りる駅でバレた場合は3倍になるということです。
金額的には東京~名古屋で3万~3万5千円の支払いになります(自由席や指定席で金額が若干違います)
2つ目は刑事。犯罪としての刑事罰です。
下記のような罪に問われます。
刑事罰はこのケースではあらかじめ決まってはいません。詳しい状況や行動の取り調べにより罪の重軽が判断され、罪は確定します。
確実に罪になるのは鉄道営業法違反。「有効の乗車券なくして乗車したるとき」に該当し、2万円以下の罰金または1万円未満の科料です。金額は軽いですが前科がつきます。
更に重くなると詐欺罪に問われる可能性もあります。駅員さんに年齢を聞かれてウソをついて乗車した場合です。駅員さんをダマして乗車したためです。
また、計画的に大人料金と知りつつ子供料金で乗車した場合は建造物侵入罪もつきます。
成人年齢は18歳に引き下げられましたが、刑事法では20歳が境のままです。
年齢によって若干対応が違ってきます。
民事では乗車区間の3倍の料金は確実に請求してきます。ただし、本人ではなく、親権者に請求される可能性が高いです。
民法では責任能力がないと判断される年齢(判例では12~13歳)だと請求できません。ただ、JR側も後から責任能力がないと言われたら面倒なので親に連絡するのが自然です。
刑事罰は20歳からのため刑事罰を受けることはありません。
あとは学校に連絡されるかどうかですが、ここは対応したJRの判断になります。
悪質で繰り返されると思えば学校にも通報する可能性がでてきます。また、有無をいわずに連絡される可能性もあります。
民事の乗車区間の3倍の料金は確実に請求してきます。大学生や働いている人もいる年齢です。
この場合は本人に請求することから始まります。民法でいう「責任能力」は確実に認められる年齢であり、成人として扱われるためです。
こっぴどく叱られ、追加の料金も支払えばその場で終わる可能性が高いです。
逆に支払う様子もなく、反省も見えない場合は親や学校への連絡、または警察への通報もあり得ます。
18歳、19歳はまだ少年法が適用されるため、刑事罰はありません。ただし、家庭裁判所で少年院送致や保護観察の保護処分を受ける可能性があります。(14歳~17歳も可能性はある)
正しい料金で乗る方が心配事もなくて楽なはずです。何千円かを浮かすためにかなりハイリスク、ローリターンな行為なのでやめましょう。正しく切符を購入して乗車しましょう。
子供と乗車する場合も、こどもにおかしな事を教育するのはやめてほしいです。説教っぽくなって申し訳ないですが、やはり正しい乗り方で利用してやってほしいです。
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